老大使の言葉
老大使とはコンスティノーブル(現イスタンプール)駐在ウ゜ェネツィア大使のことです。「お気に入りの本」にある「レパントの海戦(1571年)」(塩野七海著)の最後の部分です。
この海戦に勝利してコンスティノーブルから5年ぶりに祖国に帰還し、元老院で演説を行いました。
「国家の安定と永続は、軍事力によるものばかりではない。他国がわれわれをどう思っているかという評価と、他国に対する毅然とした態度によることが多いものである。・・(中略)・・トルコ人はわれわれウ゜ェネツィアが、結局は妥協に逃げることを察知していた。・・」
この海戦がトルコが下級役人のギリシャ人に持たせせてよこした、一片のキブロス島の割譲申し入れ文書がきっかけだったことから、ウ゜ェネツィア外交の恥だったというわけです。
ひるがえって現在のわが国の外交はどうでしょうか? 歴史に学ぶことが多いと思いませんか。
« ゲーテッド・コミュニティ | トップページ | 日光道中を往く①旅立ち »
「読書」カテゴリの記事
- 還暦は中間点となる未来(2022.01.04)
- ユニコーン何故か生まれぬニッポンで(2021.12.24)
- 特権を俺に教えた物語(2021.12.02)
- 今風かスネが食われる老夫婦(2021.11.25)
- 納得だ!要点だけのつまみ食い(2021.11.02)
コメント