小便は商変
講談社+α新書から「江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた」(古川愛哲著)という本が発刊されています。
その中に“意味も発音も味わいある江戸語”としていくつか紹介されています。
小売業に就職して店に勤務していた頃、さんざん商品説明をさせられて「じゃあ、また後で来ます」と言って買わなかった客によく「小便された」と言いました。普通の商取引でもよく使いますね。その意味です。現場を離れて40数年、やっと意味が分かりました。
“江戸の糞は農民が買ったが、小便は肥料にならなかったので買わなかった。糞と小便は別々に溜めておかないと、「混じりがある」と言って農民は一方的に売買を破棄した。商変である。そこから店の「小便」とは、一方的に買うのをやめる者、やめそうな者を商変と呼び、江戸弁で「小便」となった。さんざん試着して、「やっぱり、やめとくわ」が「小便」である。”
上の言葉のほかに、さまざまな客には分からない言葉(隠語)を使っていました。折に触れて意味を探してみたいですね。
さて、「越前」「この越前野郎」とは、江戸弁で何のことでしょうか?カニではありません。
答えは明日、答えをお急ぎの方は冒頭の本を買って下さい。
本屋で、その部分だけを読んで買わないで帰ると本屋で「小便」したことになりますよ。
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