百貨店の不振が続く
百貨店業界の売上額は3月から連続7ヵ月、前年割れ、9月の売上も前年比4.6%減と不振が続いています。
百貨店業界だけでなく総合スーパーの衣料品部門は不振です。それに、この景気です。
小売業界で30数年働いてきて、今、外からこの業界を見ると、当時、内部からは見えなかったものを冷静に見ることができます。
社会変化の動向についていけず、またその変化に対応できなかった企業は、必然的にこの世から退場せざるを得ないという厳しい現実です。
2015年までに65歳以上の人口比率が30%以上を超えるといわれる状態の中で、高齢者の大部分は生活の守りに入っています。それに若い人の給料が上がらない。また、タンスの中には衣料品がギッシリ詰まっています。婦人服が売れない理由を肌で感じます。
今、繁盛している大型電器店チェーン、衣料品チェーンも何十年先まで続くという保証はありません。常に新しい業態が出て、業界地図が塗り替えられます。
現役時代には数十回、欧米の流通業界を視察しましたが、その視察先で残っているのはごくわずかです。Walmartもやがては消えていく運命にあります。
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