“売れなくても利益は確保”
ウォルマート・ストアーズと言えば、世界一の小売業です。以下の記事を新聞(日経Mj)で読んでスーパーの西友に出かけました。西友は同社のグループです。
ウォルマート・ストアーズの2009年度の売上は、1970年の上場以来初めてマイナス(0.3%減)に転じたと伝えています。
従来と比べて売場は在庫削減で整然となった。したがって賑やかさがなくなったなど、一部の層が競合に流れた結果かも知れない・・など原因はいろいろありそうです。
この10年間、米国への流通視察はしていませんが、多分、日本の西友の店がその流れを汲んでいるのでしょう。整然とした売場、例えば島陳列がない、販促用の山積み陳列がないなど本家、米国の店舗内部が想像できます。
“・・一方、経営数値は極めて良好である。
キャッシュサイクル(=棚卸資産回転日数+売掛金回転日数-買掛金回転日数、目の前にある商品がどのくらいの日数で現金化されるかという指標)は99年には20日を超えていたが09年度は7日になっている。”
“・・また、09年度の総資本営業利益率は14.0%と98年度の14.6%に次ぐ高い数値になった。日本の大手小売業はこの半分以下の数値しか出せていない。”
“売上が減っても財務に響かない筋肉質の体に変革しつつあるのかも知れない”と結んでいます。
まだまだ日本の老舗である百貨店でも財務基盤は弱いと言わざるを得ません。
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