“経済の興隆”の次に来るものは?
「わが友マキュアヴェッリ」(塩野七生著、新潮社版、お気に入りの本参照)を読み終わりました。500頁に及ぶ大作、いろいろやりながら読み切りまで2週間以上かかりました。
マキュアヴェッリに名を借りたフィレンツェ存亡の物語です。
マキュアヴェッリの著書の一部を紹介しています。同感する部分もかなりあります。
同じ著者のシリーズに「海の都の物語」(上下巻)があります。
これはヴェネツィア共和国の一千年を書いたものです。
この両書を読めばイタリアの都市国家の統治システム、市民の性格などが対比されて興味が尽きません。イタリアが統一されたのはそんなに昔ではなかったのが分かります。
本書第十章にこんな記述があります。
「一民族の歴史では、経済の興隆がまず先で、次いで、政治外交が花開く。そして最後を飾るのが文化である。」
さて、わが国は今、どこの位置にいるのでしょうか?
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