“万葉集の成立”を聴く
JRの駅から博物館のある公園まで約40分歩いた。
お天気はきのうと打って変わって快晴で歩くには最適だった。
途中に、ハナミズキの並木通りがあった。この花は青空によく合う。
(携帯で撮影)
講演は「県立博物館の友の会」の主催で、講師は国学院大学の城崎陽子氏だった。
“舒明天皇(629年即位)から130年を「万葉の時代」と呼び、この時代は東アジアを中心とした諸外国との交流が盛んにおこなわれ、文芸にも大きな進展がみられた。「万葉集」はこうした環境の中で編纂されていった。”
4期に分けられる「万葉の時代」のうち、特に第2期は天皇を頂点とする専制国家体制が強化され、官人の組織や制度、各種儀礼の整備などがすすめられた。
「大君は神にしませば」という表現は、王権の絶大な力を賛美する慣用句で、天皇即神思想を広める狙いがあった。詠われた対象は持統天皇、天武天皇、弓削皇子で天武系の天皇、または皇子に限られる。
やはり、万葉集も政治の影響を受けているのか、あるいは時の権力者が政治目的に利用したのか。
こんな目で万葉集をみるのもおもしろい。
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