イギリス人古代ローマの人に似る
「ローマ人に学ぶ」(木村凌二著、集英社新書「お気に入りの本」
参照)を読みました。
1200年の歴史から古代ローマ人の特徴を挙げていますが、私に
はちょっと理解できませんでした。さまざまな要因と長い年月が流
れており、複雑な背景と変化の分析なしに断片的に理解できるか
・・と素人のわが身は考えます。
本書の「おわり」に・・
“・・イギリス人はインド支配においても、英語を強要するわけでは
なかった。それよりも、英語を知っていると得をするぞと匂わせる
のである。この手口はローマ人が征服地の人々にラテン語を強要
しなかったのと確かに似ている。”
“戦中の日本の植民地支配は逆だった。当時の指導者層がロー
マ史を学んでいれば、事情はかなり異なっていたかもしれない。”
・・と述べています。
私は数十年前にイギリスに事業研修で赴任していましたが、ロー
マ史との関係で日本とイギリスとを比較したことはありません。
ローマ史を勉強していなかったことでもあり、また当時のイギリスは
サーチャーの改革以前で、経済は停滞し市民生活には活気があり
ませんでした。いうなれば古代ローマでいえばもう消滅の一歩手前
だったようでした。でも見事に立ち直りましたね。
一面、フォークランド紛争におけるイギリスの対応はまさに古代ロー
マの外敵征伐にそっくりでしたね。
塩野七生「ローマ人の物語」を再読して、比較するチャンスが持てれ
ば・・と思います。
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