毎朝の無人店舗に歴史あり
1887年(明治11)に来日して大森貝塚を発掘した
E・S・モース著「日本その日その日2」(平凡社東洋文庫)
を間もなく読み終わります。
以下、一節を引用します。
北海道を調査し東京へ戻る途中、東北地方での記録。
「・・非常に渇きを覚えたので、これ等の小舎の一つで立
止まり、瓜を買い求めようと思ったが、店番をする者もい
ないし、また近所に人も見えぬので、(日本人の同行者)
に聞いたら、彼は店番は朝、瓜とお釣を入れた箱をそこ
に置いた儘、田に仕事に行って了ったのだと説明した。
私はこれが我国(米国)だったら、瓜や釣銭のことはいう
迄もなし、この壊れそうな小舎が、どれ程の間こわされず
に立っているだろうかと、疑わざるを得なかった。」
下図はモースのスケッチです。(同書より)
今朝も散歩で野菜の無人店舗前を通りました。
確かに米国には自動販売機など街頭にありません。
ましてや無人店舗など・・論外です。
日本よいとこ、誇れる小さな日本文化ですね。
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