生ありて死あり死ありて生があり
読書中の「往生考 日本人の生・老・死」(小学館)には
1.老い、2.死、3.生きがい ・・の3章を31名の専門家の意
見を載せています。
特に印象に残った箇所は・・2.死、」「死と仏教」でした。
宗教人類学の藤井正雄氏が執筆している部分です。
“・・このように、仏教では教義上からいって仮の存在体で
ある身体そのものに重きをおかないという身体観を、生
と死にの問題に絡ませると、「生死一如」「身心一如」が
仏教の根本的立場として説かれる。”
“・・生と死とは分離して考えられるものではなく、死を離れ
た生がないように、生を離れた死もないのである。”
“一如とは平等、一体という意味”とありますから、まさに
生死一体であるわけです。
仏教のいわゆる四苦「生・老・病・死」のうち、死だけ突出
して忌み嫌われていますが、そんなものではなさそうです。
いわゆる「死生観」、死んだらお終いのキリスト教より、仏
教の方が私にはしっとり来るような気がします。
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