どのように生きていくのか迫るがん
前立腺癌の全摘手術から受けてから来月で1年を迎えます。
そんなおり、「がん放置療法のすすめ」(近藤 誠<著>、文春新書)
を読みました。(「お気に入りの本」参照)
前立腺癌、子宮頸癌、胃癌など7つの「固形癌」、さらに主に転移
しない「がんもどき」の具体的な症例を挙げ提言をしています。
前立腺癌の「ケース2」として・・
61歳時に前立腺癌と診断された男性、手術を勧められ著者のも
とを訪れ、腫瘍マーカー(PSAは8.5)は高いが、治療は不要と放置
され、以後73歳の今も元気に暮らす。
書評(2012年6月24日、朝日新聞)では著者の言葉として・・
“・・転移癌は初発巣の発生時に既に生じており、早期に発見・治
療 されようがされまいが生存期間とすればほぼ同じこと。それ
なら少しでも通常の生活ができる日を多くもったほうががいい”
私のPSAはケース2の人の数倍で、放置療法にすれば良かったか
どうかはわかりません。わかっても原状復帰はできません。
本書に「癌は老化現象であり自分自身」だと書かれています。
ある書には「成人病を治す専門医はいない」と書かれていました。
病気もわが人生の一部、人生と共存すべきですね。
まさに・・「完治には夢も希望ももてぬ癌」です。
友人に「治ってよかったですね」と言われます。
心の中では「でも完治ではありませんよ」と答えています。
癌は、残された時間、どのように生き、どのように死んでいきたいか
を迫ってきているんですね。
「大病が心の窓を開けてくれ」(安部佐保蘭)
誰にとっても人生は有限、残された時間を自分の自由な意思で選
びましょう。今日は改めて『覚悟』を決めた日になりました。
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