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2013年7月22日 (月)

区切られた命尽きても続くもの

 「蜩ノ記」(ひぐらしのき、、葉室 麟著、祥伝社版)を、ミステリー風な物
語に引き込まれて一気に読み終わりました。 (「お気に入りの本」参照)

豊後・羽根藩元郡奉行の戸谷秋谷は、藩主の側室と密通し、そのことに
気付いた小姓を切り捨てたかどで切腹を命じられ、山村の村に幽閉され
ていた。切腹の猶予期間は、家譜編纂が終わる3年後だった。

一方、奥祐筆の檀野庄三郎は、城中で刃傷沙汰を起こした罰で秋谷の
幽閉先へ送られる。与えられた使命は秋谷を監視することだった。

庄三郎は秋谷と寝食を共にするうちに、彼の清廉な人柄に惹かれていく。

本当に秋谷は罪を犯したのか?
無実ならなぜ切腹を受け入れているのか?
疑念を抱く庄三郎の前に、藩の秘密が立ち現れる。

この後は息もつかせぬ展開となります。

切腹の場となった長久寺の和尚・慶仙は秋谷に訊く。
「・・もはや、思い残すことはないか」
「・・もはや、この世に未練はござりませぬ」
「・・・それはいかぬな。まだ覚悟が足らぬようじゃ」

慶仙は言う。
「未練がないと申すは、この世に残る者の心を気遣っておらぬと言っている
に等しい。この世をいとしい、去りとうない、と思って逝かねば、残された者
が生き暮れよう」

なるほど・・
自己だけの納得で死ぬのは、残された者への配慮がたりないようだ。


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