新版の中山道膝栗毛
「一路 上・下」(浅田次郎著、中央公論新社)を一気に読み切りました。
一言でいうと、参勤交代で参府する旗本一行の奇想天外な旅物語です。
いうなれば、「現版 中山道膝栗毛」でしょうか?
馬が考える、馬同士が話す、鯉が人間の声を聞くなど、擬人法が多く使
われている。安中の遠足(とおあし)の超人的な人間の走る速度など・・。
舞台は幕末の中山道ですが、随所に現代の考え方が入っています。
でも、本の筋には、お家騒動、参勤交代、街道、宿場、本陣、幕府の職制
などが丁寧に描かれています。それに登場人物の心理分析が良い。
本格的な時代小説というより時代娯楽小説だと思います。
まあ、マンガを読むような感じでした。だから一気読みが可能なんですね。
写真:今朝は近くの屋敷林に青サギが羽を休めていました。
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