天眼鏡なければ読めぬ寒見舞い
女性の友人O(オー)さんから寒中見舞いのハガキをいただいた。
Oさんとは、彼女が某大手企業の社長秘書時代に仕事外のサーク
ル活動で知り合った。以来20数年が経つ。
東京・根岸にご夫婦で住んでいて子供はいない。
われわれの東京・下町探索にご協力をいただいている。
今年、Oさんから年賀状が来なかった。
何かご不孝でも・・と案じていたら、やはり父上を亡くされていた。
Oさんからいただくハガキには特色がある。
まず、ハガキに溢れんばかりの文字が詰め込まれている。
その数、約1400文字、それに写真が2葉、1葉は必ず夫婦で撮った
ツーショット写真だ。ハガキの末尾には夫婦のお惚気文がある。
今日の寒中見舞いも例外ではなかった。
老眼鏡プラス天眼鏡でなければ読めない!
寒中見舞いにはお父さんへの想いが切々と綴られていた。
過去の思い出、見舞い、介護、施設探しなど、わが娘では考えられ
ない内容だった。
きっと素敵なお父さんだったのだろう。
文末にいつもあるお惚気文はなかった。
多分、余白がなかったのだろう。
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