紙に書く素数探しでボケ防止
「博士が愛した数式」(小川洋子著、新潮文庫版)を紹介した。
小説の中に数学をうまく取り込んであって、作者はいったいど
んな資料を参考したのかをこの本の巻末を調べた。
そこに載っていたのが「はじめまして数学1」(吉田武著、幻冬
舎)だった。
この本の対象読者は小学生だ。文章のすべては総ルビだ。
「大人のための再入門書」とあったので救われた気持ちに。
これがなかなかおもしろい!
自然数のまとめ、三角数の話、四角数とクレモン、エラトステネ
スの篩、・・ときて、素数の楽しみ方と続く。
単なる素数遊びかと思ったら、実際に自然界には素数を活かす
蝉がいるそうだ。蝉の生き残り戦略なんだ。
「周期蝉」あるいは「素数蝉」といい、13年ごと、17年ごとに異常
発生する蝉がいるんだって。13年、17年も地中で過ごすんだ。
“例えば天敵が3年周期で繁殖するとすれば、両者の繁殖がピ
ッタリ合うのは13年蝉で39年後(3×13)、17年蝉で51年後(3×
17)になる。もし12年蝉がいるとしたら、生まれる度に天敵も大
繁殖期を迎える”・・んだって”
その他、数学を楽しむ方法がいくつか書いてある。
鉛筆と紙があれば楽しめる。ボケ防止にうってつけだ。
次はこの本の巻2を手配しようと思う。
« バランスが船でもとれぬお国柄 | トップページ | 握手したこの手は違う名前書く »
「読書」カテゴリの記事
- 還暦は中間点となる未来(2022.01.04)
- ユニコーン何故か生まれぬニッポンで(2021.12.24)
- 特権を俺に教えた物語(2021.12.02)
- 今風かスネが食われる老夫婦(2021.11.25)
- 納得だ!要点だけのつまみ食い(2021.11.02)
コメント