お蚕の遺産で明治の意気を知る
群馬県にある旧富岡製糸所が世界遺産・・とのニュースだ。
明治5年(1872)に官営富岡製糸所として発足、当時の殖産興業
政策の一環としてフランスの助けを借りて設置、運営された。
数年前に地域の仲間たちと見学に行った。
ボランティアの方にわかりやすく丁寧に説明していただいた。
確か小学生だった頃、富岡製糸所を経営していた会社の信州に
ある製糸工場を見学したことがある。
もうもうと湯気が上がる工場内で多数の女工さんが働いていた。
旧富岡製糸所の整然と並んだ製紡糸機を見て稼働中の工場の
雰囲気を思い出していた。
われわれの時代は、高校進学率が50%くらいだった。
同級生のなかにも中学校を卒業して多数の女生徒が製糸工場
へ就職した時代だった。
そう、わずか60年前は製糸業は日本の有力産業だったんだ。
その礎を築いたのが旧富岡製糸所だったんだね。
さて、横道にそれたので話を戻そう・・
富岡では世界遺産への登録運動をしていると聞いていたが当時
は半信半疑で聞いていた。
明治5年といえば鉄道が新橋~横浜間に開通した年だ。
維新からわずか5年、明治新政府の意気込みが伝わってくるよう
な思いだった。
建物や給水タンクなどフランス人の設計で日本人が作ったそうだ。
当然、技術の積重ねと日本人特有な精密さがあったからだろう。
大いに我が国の国民性と技術に誇りを持っても良さそうだ。
富岡を訪れたら、ぜひ隣県の埼玉県深谷市の渋沢栄一記念館に
も足を延ばしてほしい。幕末から明治への過渡期、殖産興業に力
を尽くした翁の遺徳を偲んでいただければ更に往時の理解が深ま
ると思うから・・。
写真:水を張った水田に憩うサギ1羽
朝6時前から1時間45分歩いた。空気が清々しかった。
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