書き込みで読者の態度ほぼわかる
常時、図書館に借りたい本を15冊ほど予約している。
人気本はなかなか回って来ない。
そんな状態の中で以外に早く回って来たのが次の本だ。
「自滅する中国 -なぜ世界帝国になれないのか-」
(THE RISE OF CHINA VS.THELOGIC OF STRATEGY)
著者はEdward N.Luttwak ワシントンにある大手シンクタンク、
戦略国際問題研究所の上級アドバイザーだ。
読んでみると中国の現状を戦略的に分析した意欲的な本だ。
豊富な資料を駆使して歴史的からも、現在の中国を取り巻く
各国との関係も冷静に分析している。いわば学術書に近い。
ところがこの本、鉛筆で傍線やチェックマークがいたる所に書
かれている。多分、前に借りた何者かがつけたのだろう。
読むうちに気づいたが、この書き込みは23頁で終わっている。
明らかに360頁にうち23頁だけ読んで返却しているのだ。
今、出回っている嫌中本の類と思ったかも知れない。
その意味では、日本語版のタイトル付けは成功したようだ。
-なぜ世界帝国になれないのか-に興味を引かれたと思う。
読むほどに、中国の対外政策について、こんな見方もあるの
か・・と思うことが多い。
もちろん、書き込みをするのはダメだが、その気力があれば、
もっと読んで欲しかったね。残念だ。
翻訳本も最初は戸惑うが、翻訳本に特徴的な言い回しを気に
せず読めば慣れてくるはず。私はまだ半分以上未読だけど。
写真:夜半の雨も上がり、晴れて気持ちのいい朝でした。
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