「火を噴いて山が人間どなりつけ」(八島白龍)
川柳では番傘が有名だ。
その番傘本社が編集・発行した「新・類題別番傘川柳一万句」を楽しんだ。
川柳誌「番傘」に、昭和53年(1981)から平成13年(2001)まで掲載された中から
選んだものだという。(「お気に入りの本」参照)
発刊から10年以上経っても新鮮に映る句が多い。
タイトル自体が御嶽山、阿蘇山の噴火を予測していたみたいだ。
「老い」の項目から数句、そして自作の句・・
「晩年に辞書とルーベが忙しい」(矢野安雄)
作句には辞書が不可欠、英訳パズルで和英辞典を引くためルーベを使う。
「老いてこそ知らぬ世界へ好奇心」(自作)
知らない街、のどかな田園を歩く、歩けなくなったら人生おしまいの覚悟
「老いてなお希望のかけら持ち歩く」(里中秋泉)
その希望も今にも消えそうなローソクだけど・・、何とか持ち続けたいね。
「階段の手摺りに頼る歳になる」(弓削和風)
こうならないように日頃から体を動かそう
「小さい手で目隠しされて老いの幸」(仲谷 巌)
「真っ先にジィにハグする孫娘」(自作)
こんな孫がいる幸せ
「散り際をすっきりしたい老いの道」(杉原健圓)
これが理想だけど・・、上手く行くかなあ
たった五七五だけど、全部で170000文字以上だ。読むのに時間がかかった。
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