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2015年2月22日 (日)

「国境を知らぬ草の実こぼれ合ひ 井上信子」

 

川柳会を立ち上げてから、句集のほかに数冊の川柳史と思われる本を読んだ。

そのうちの1冊が「蒼空の人・井上信子 近代女性川柳家の誕生」(谷口絹枝著、
葉文館出版)だ。(「お気に入りの本」参照)

信子は1869年(明治2)、山口県で萩藩士の次女として誕生し、日清、日露の戦役
に看護婦として従軍した。日中戦争、太平洋戦争下を生き抜き1958年(昭和33年)
に没した。なお信子は川柳大家の井上剣花坊の妻である。

総動員体制下で戦争批判の句を詠みことができたのは、日露戦争当時の遼東半
島における苛酷な従軍看護体験だと本書の作者(谷口枝)は述べている。

その象徴的な句がタイトルに掲げた句だという。

近ごろ、なにやら勇ましい掛け声が永田町あたりから聞こえて来る。

戦争体験のかけらも知らぬ指導者に何やら恐ろしい未来を予想するのは、私1人
でなないと思うのだが・・。そんな状況を批判する句もあってもいいと思う。

本書から今次の戦争下で信子が詠んだ戦争批判の句を挙げておく。

    戦死する敵にも親も子もあらう

    純血は嚝野に残る草の色

    戦友へ捧げる草に靴の痕
 


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