身は医者の句は作者の癖探る
図書館に常時15冊くらい購読予約をしているが、なかなか短期間に希
望した本が回って来ない。人気本はなおのこと日数がかかる。
そんな中で、この時季は川柳本を集中的に読んで、作者や選者の傾向を
自分なりに分析みたいと思っている。
「お気に入りの本」にも載せたが、先ほど読み終わったのが「川上三太郎
川柳と単語抄」だ。
川上三太郎(1891~1968)は川柳六大家の1人で、彼の句を系統的に読
むのは初めてで、それぞれの句が真面目で重厚な表現だとお見受けした。
「友だちのうしろ姿の有難味」
「もう母をかばう子になる交差点」
「履歴書を出す横顔にある弱気」
「特急の風だけ残る通過駅」
これらは今でも十分通用する句だと思う。
奇をてらった現代川柳に比べれば真面目過ぎるかも知れない。
様々な作家、作者の作風に触れたいと思っている。
« いくつかの旅のお誘い秋気分 | トップページ | つい本音バカ県知事ここにあり »
「俳句・川柳」カテゴリの記事
- ボタンかけ下からやらなきゃあいません 甲〆キク(2021.12.05)
- わが家ではスマフォ経読むご仏前(2021.11.03)
- 激論もパジャマ姿の下半身(34回 第一生命サラセン優秀句)(2021.01.27)
- 面倒だ一筆書きで済ませちゃえ(2020.12.14)
- 「不揃いの長靴が行く雪の葬 石田一郎」(2020.03.15)
コメント