「次世代を支え欲望譲渡する」(新聞見出しより)
今日は東日本大震災5周年の日、全メディアが震災関連記事で溢れた。
本ブログのタイトルは、今日のM新聞夕刊に載った宗教学者の山折哲雄さんの震
災関連記事「死者との絆、今こそ」にサブタイトルをいただいたものだ。
災関連記事「死者との絆、今こそ」にサブタイトルをいただいたものだ。
山本さんは言う・・
“震災後「自然災害を正しく恐れよう」と言われたが、自然に対する畏れの気持ちは
そんなに理性的ではありえない。原発も100%の安全は担保できない。科学技術に
は限界がある。人間は最後には自然災害を受容するしかない”
“国は地震の予知研究には多額の予算を投じてきたのに、目の前で実際になくなっ
たり傷ついたりしている人には冷淡だ。・・(中略)・・日本は災害列島だ。研究もさこ
とながら、むしろ発生した後の人々を支えること、震災関連死を未然に防ぐことこそ
が、そこに生きる者の覚悟ではないか”
“欲望を追求した果てに何が待っているのか? ・・欲望をただ充足させるのでなく、
また禁欲的でなく、自らの欲望と手にした果実を一時的に棚上げし、自分より満た
されていない他者に譲渡する。余裕のある高齢者はこれ以上の欲望の追求を押さ
え、若い世代をサポートし、次世代に何かを託す。そんな価値観の転換が震災後
のこの国で求められていないだろうか?”
経済成長が国民の生活向上の手段であるのに、今は成長自体が目的化している
ような気がする。こんな時代にふさわしい一説だと言えそうだ。
“震災後「自然災害を正しく恐れよう」と言われたが、自然に対する畏れの気持ちは
そんなに理性的ではありえない。原発も100%の安全は担保できない。科学技術に
は限界がある。人間は最後には自然災害を受容するしかない”
“国は地震の予知研究には多額の予算を投じてきたのに、目の前で実際になくなっ
たり傷ついたりしている人には冷淡だ。・・(中略)・・日本は災害列島だ。研究もさこ
とながら、むしろ発生した後の人々を支えること、震災関連死を未然に防ぐことこそ
が、そこに生きる者の覚悟ではないか”
“欲望を追求した果てに何が待っているのか? ・・欲望をただ充足させるのでなく、
また禁欲的でなく、自らの欲望と手にした果実を一時的に棚上げし、自分より満た
されていない他者に譲渡する。余裕のある高齢者はこれ以上の欲望の追求を押さ
え、若い世代をサポートし、次世代に何かを託す。そんな価値観の転換が震災後
のこの国で求められていないだろうか?”
経済成長が国民の生活向上の手段であるのに、今は成長自体が目的化している
ような気がする。こんな時代にふさわしい一説だと言えそうだ。
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