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2016年11月 3日 (木)

持ってそう自分も一つこの奢り

   アガサ・クリスティーの小説を読んだのは何年前だったろうか。。
確か「そして誰もいなくなった」ではなかったかと思う。

今未明、読み終わった「春にして君を離れ(原名:Absent in the Spring) 」(アガサ・
クリスティー著、中村妙子訳、ハヤカワ書房版)は、人が死なないミステリー小説だ。

作家の津村記久子さんは新聞の読書欄に以下のように述べている。
“一人の人間が、その人なりの極限状態に置かれ、それまでの生涯を省みて、蓋を
していたさまざまな疑問をほとんど生まれて初めて精査し、本当は何が自分に訪

ていたかを知る。人生の分岐点となるその気付きを、主人公は生かすことができる
のだろうか?”

弁護士の夫と3人の成人した子供を持つ女性ジョーン。次女の見舞にイギリスの田
舎からバクダッドへ旅をし、帰路に立ち往生した彼女は、そこで女学校時代の同級生
ブランチを見かける。そこから小説が始まる。列車が来る数日間、様々な疑問を精査
するわけだ。

読んでいて何だか身につまされてくる。自分の家族のケースで考えてしまう。
もちろん、時代も環境も今とは全く異なるが心に問題と捉えれば、時代を越えて同じ
立場に立っていると思う。

“何によりも、他人と自分を比べてジャッジばかりしていて、「生きていない」という感じ
が根こそぎ描かれている”からだと津村さんは言う。

巻末で、ジョーンと夫と再会するが多くの問題を内在したままのエピローグはスッキリ
しないままだった。

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