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2017年3月 8日 (水)

吐き出さず秘密背負い込む物語

 

フィンランド人作家の小説を初めて読んだ。(「お気に入りの本」参照)

題名は「四人の交差点」(新潮社版、古市真由美訳)という長編モノだ。
2014年本作でデビュー、ベストセラーになり、多数の文学賞に輝いたという。
以下、毎日新聞(2016年11月」15日)掲載の記事(「著者のことば」)を参考
に感想を書いてみたい。

作者は1973年生まれのトンミ・キンヌネン。
普段は、13歳から16歳の若者に国語を教えている教師だ。

本書は祖母、母、娘の3世代にわたる家族100年の物語だ。

始まりは100年ほど前のフィンランド北東部の村。
助産婦のマリアは娘のラハヤを女手ひとつで育てた。ラハヤは写真技師と
して自活。その夫はオンニ。
ラハヤの義理の娘(オンニの連れ子)カーリナは意固地な姑に苦しむ。

この4人の生き方が、息を詰めるように描写される。
物語はこの4人ごとに別れた章で、それぞれ年代順に描かれている。

4人には多くの秘密があるのだが、ほとんど吐き出さずに背負い込む。
沈黙の小説だ。

“さて、ラハヤたち家族にいったい何があったんだろうか。ラストですべての
  ピースが埋まる”・・人間の別の面が展開される。

もう1つ、私が初めて知ったことは第二次世界大戦でのフィンランドの立場。
この国は第二次世界大戦ではソ連を敵に回して枢軸国側に着いたことだ。
末期にはドイツとも戦ったそうだ。
詳細は本書とは関係なく別途に調べてみたい。

戦争による村の荒廃の描写が生々しい。

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