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2017年5月26日 (金)

経験の後を読書で確認し

  「発展する地域 衰退する地域」(ジェイン・ジェイコブズ著、ちくま学芸文書)の
著者は経済学者ではなかった。「(お気に入りの本」参照)

発展する都市と衰退する都市、衰退する地域と衰退する地域との違いがなぜ生
ずるか考察した力作だと思う。

アダム・スミスから近代の経済学まで、経済の基本は国家が単位だった。
都市や地域の経済活動を積み上げて、繁栄や衰退を論じた本はないらしい。

本書の原題は「都市と諸国の富」だという。
著者は、経済を先導するものは、国ではなく都市で、停滞と衰退も都市との関係
において分析するものだと言っている。

発展を、きままな都市の流行や、公共事業、工場誘致に頼るのはやめよう。
それぞれの地域が持つ財を利用し、住民の創意を生かした活動をしない限り、経
済的な発展はないというわけだ。

かつてのベネチアやボストン、戦後の東京の近郷都市(仮名で登場)などを挙げて
いる。

私は、かつて東南アジアのある都市への視察団に参加したことがある。

ある工場では、もの凄い人海戦術で商品が製造されていた。
現地の工場幹部に「機械化すれば生産性は上がり、省力化(人件費削減)できるで
しょう」と聞いたら、「いや機械化への投資より人海戦術の方が安くつく」との返答。

更に「急激な機械化は、大量の失業者を生み、困窮家庭を増やすだけだ。この町に
いろいろな産業が興り、相互に関連し合う状態にならなければ、この町も、工場も発
展ない」と付け加えた。

本書を読んで、何十年も前に身を以て学んだことを思い出した。
惜しむらくは、本書の主旨を図形化したり、数値化してグラフでも示してほしかった。
でも、著者は経済学者でないから無理な注文かも知れないネ。

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