2022年1月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

最近のトラックバック

« ハガキ来る喪中に込めた気持知る | トップページ | テレビ観てオレもなりたい主人公 »

2017年11月18日 (土)

複眼で眺める歴史明と暗

   明治維新史といえば、一方的に薩長側からみた史観が圧倒的だと思う。
歴史は常に勝者側に有利に作られるから、仕方ないと言えがそれまでだが。

上記の歴史観で育った私には、今、読み終わった本は強烈だった。

書名は・・
「ある明治人の記録 会津人柴五郎の遺書」(石光真人編著、中公新書)

「本書の由来」から柴五郎(1859~1945)の概略を紹介させていただく。

翁(柴五郎)は会津の出身、上級武士の五男として生まれた。(中略)
祖母、母、姉妹は会津戦争の際自刃、一族に多くの犠牲者を出している。
落城後、俘虜として江戸に収容、後に下北半島の火山灰地に異封、公表

をはばかるほどの悲惨な飢餓生活を続けた。薩長藩閥政府が華やかに維
新を飾り立てた歴史から、全く抹殺された暗黒の一節である。”

“脱走、下僕、流浪の生活を経て軍界に入り、藩閥の外にありながら、陸軍
大将、軍事参議官の栄誉を得た逸材であり、中国問題の権威として軍界に
重きをなした人である。


本書は2部構成で、1部が「柴五郎の遺書」、2部が「柴五郎翁とその時代」
となっている。

1部の翁の遺書は、壮烈な会津戦争とその犠牲となった人たち、その後の
悲惨な生活の状況が書かれている。薩長への恨み辛みも正直に表明して
いる。負けた側の歴史を克明にあぶり出しているのだ。

2部は、どうしてわが国が無責任の指導者の下で破滅に向かって行ったか
を編著者が解説的に述べている。
編著者の以下の一文を紹介して結びとしたい。

柴五郎翁の遺文に接して、国家民族の行末を末永く決定するような重大な
事実が、歴史の彼方に隠匿され、抹殺され、歪曲されて、国民の目を欺い
たばかりでなく、後続の政治家、軍人、行政官をも欺瞞したことが、いかに恐
ろしい結果を生んだかを、われわれは身近に見せつけられたのである。

« ハガキ来る喪中に込めた気持知る | トップページ | テレビ観てオレもなりたい主人公 »

読書」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 複眼で眺める歴史明と暗:

« ハガキ来る喪中に込めた気持知る | トップページ | テレビ観てオレもなりたい主人公 »

無料ブログはココログ

お気に入りの本