読まぬとも返却期日差し迫る
新年になって初めて読み終えた本が「平成大家族」(中島京子著、集英社版)だ。
(「お気に入りの本」参照)
この年末年始、図書館から借り出した本が4冊、自分で購入した本が2冊の計6冊
を、この期間(2週間)で読み切ろうと考えていた。
ところが、蓋を開けてみたら上記の「平成大家族」を読んだだけで、明日には図書館
の貸出期限を迎えてしまう。目標の1/6の達成率だった。残った本は、期間延長など
で、それこそ寝る間も惜しんで読むことにしようと思う。
年賀状の印刷、孫の来宅などの理由が挙げられるが、最大の読書障害はタブレッド
端末だろうね。従来の読書時間は、深夜、早朝の数時間だったが、最近は、ついタブ
レッド端末に手を伸してしまう。そうベッドの中でのインターネット接続だ。
最近の電車内では、殆どの人はスマフォ操作で、本や新聞を読んでいる人は少ない。
本を読まない、本が売れないわけが寝ながら理解できた正月だった。
さて、本書の感想を述べると・・
72歳の元歯科医の一家は、元歯科医とその妻、妻の実母、引き籠もり中の長男の4
人家族だった。
そこへ、長女の一家(夫の事業の倒産)3人、離婚して妊娠中の次女が転がり込んで
来た。一挙に4人増えた大家族になった。
ここから物語が始まる。
それぞれの家族の生活にスポットを当てて、問題を抱えながらも、逞しく生きていく姿
を描いていく。
ここに書かれている問題点の事例は、読者の側にも何らか身の覚えのあることだと思
う。わが家にも幾つか当てはまりそうだ。
なお、本書には悪者は1人も登場しない。
作者の暖かい人柄がそうさせているのかも知れない。
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