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2018年1月 8日 (月)

過去ばかり探る男のつまらなさ

  薄幸の柳人、林ふじをの句集「みだれ髪」(プラス出版)を読んだ。
林ふじを(本名、林和子)は大正15年(1926)、東京生まれ、昭和34年(1954)没。

結婚し娘が生まれたが夫が戦死、昭和30年(1955)に川上三太郎(川柳六大家
の1人)のもとで川柳を始めたという。

夫の死後、妻子ある男の愛人となり、娘を義弟夫婦に預け、東京都葛飾区で一
人で暮らした。墓は分らず、娘のく所在も不明、1枚の写真もない。(サンデー毎
日、2015年7月25号)

林ふじをの年代は、私と私の母との年齢差の中間くらいだ。
彼女は、私の成人一歩手前まで生きていた。
この頃の日本は、高度成長期の手前で、まだまだみんな貧しかった。

貧困にあえぎながら、妻子ある男性との恋愛に身を投じた時代背景を、私が多少
なりとも理解できるのも、生きていた時代を共有したせいもあると思う。

さて、本書は1頁に1句が載っている。
本書から5句ほどご紹介しよう。

  ひとりだけかばってくれて好きになり
  駅前の別れに他人めく言葉
  まっすぐに歩いて何時もつきあたり
  残酷なまでに喪服がよく似合い
  過去ばかり探る男のつまらなさ





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