9幕の旅が小説引き立てる
離婚して再婚した夫、再婚して生まれた長男を満1歳の誕生日を迎えた1週間
後に亡くしてしまう。
傷心の妻とも心通わず1人旅に出る。出だしの旅は下北半島の恐山だった。
後に亡くしてしまう。
傷心の妻とも心通わず1人旅に出る。出だしの旅は下北半島の恐山だった。
この旅には、前妻との間にできた15歳の娘(明日香)が一緒だった。
こんな情景で始まる小説が「きみ去りしのち」(重松 清著 文芸春秋社版)だった。
(「お気に入りの本」参照)
物語は、この主人公の男と明日香、妻の洋子、前妻の美恵子を中心に展開する。
それぞれの登場人物には、それぞれ大切な人たちを送った物語がある。
(「お気に入りの本」参照)
物語は、この主人公の男と明日香、妻の洋子、前妻の美恵子を中心に展開する。
それぞれの登場人物には、それぞれ大切な人たちを送った物語がある。
小説は一章から九章までがあるが、9章がそれぞれ異なる旅が舞台になっている。
9章は長崎県島原がステージだ。かつて私も島原を訪れたが、その時の光景を思
い出しながらこの本を締めくくった。
9章は長崎県島原がステージだ。かつて私も島原を訪れたが、その時の光景を思
い出しながらこの本を締めくくった。
本書には悪人は登場しない。
子を亡くすということは、こんなにも心理を揺さぶるものなのかと、考えさせられた。
それに明日香の心理と行動にっも驚かされる。こんな娘を持ちたいものだ。
それに明日香の心理と行動にっも驚かされる。こんな娘を持ちたいものだ。
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