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2018年11月18日 (日)

卓越な技がブームの元でない

 

  今晩8時からのNHKEテレ「日曜美術館」を興味深かった。
17世紀のオランダの画家、フェルメールの作品についての番組だったからだ。

テレビで紹介させた鑑賞者たちからは、フェルメールの光の使い方についての
感想が多く寄せられていた。

「名画は嘘をつく2」(木村泰司著、大和書房版、「お気に入りの本」)参照)によ
ると、“フェリメールの絵が世界的に評価が高まったのは、現代人が彼を称賛す
る神秘性や彼の卓越した技法が、世の注目を集めたわけでない”と言う。

本書には「レースを編む女」(ルーウ゛ル美術館所蔵、1665年頃)が載っている。

1866年、フランスの美術評論家のテオフィル・トレがフェルメールに関する論文
を発表し、それがきっかけで、現代までフェルメールブームが続いているそうだ。
“トレは社会主義者で、フランス革命以降の市民化が進む仏社会で、市井の人
間 が仕事をする姿や、日常生活を生きる姿が描かれている点を評価した”

17世紀のオランダの風俗画の主題性こそが、第2帝政下の仏社会に相応しい
ものとして称賛したというわけだ。

もちろん、今夜の見学者の意見にもあるとおり、りフェルメールの技法は卓越し
ているのは論を待たないだろう。
でも、フェルメールが世に出るきっかけが、政治性と主題性にあったとは、別な
面で興味深い。

ルーウ゛ル美術館には2回出かけているが、訪問前に上記のような予備知識が
あれば、もっと楽しめたとのにと思う。



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