知らぬ間に破滅の道へ引き込まれ
昨夜のNHKスペシャル『全貌「二・二六事件」』(総合、午
後7時30分から)は興味深かった。
放送によると・・
事件の全貌が記録された海軍の機密文書が、新たに見つかったと
言う。この極秘文書によると、海軍では事件の発を事前に掴んで
いたそうだ。
それにしても、海軍の情報収集能力は凄かった。
これだけの情報網を、開戦防止に活かせなかった罪は大きい。
惜しむらくは、同じ軍隊でありながら情報が軍部全体で共有でき
ず、事件を未然に防ぐことができなかった。
陸海軍の縄張り意識、陸軍組織の硬直化が大事件に繋がったと思
う。
それにしても、陸軍の指揮・命令系統や責任の所在は完全に老朽
化していたようだ。こんな状態のまま太平洋戦争に突入して行っ
たんだ。
形はまったく違うが、今の中央官庁の高級官僚は、旧軍の上層部
に似ていると思うがどうだろうか?
情報を隠す、責任をとらない、首相を忖度する、その他諸々の不
祥事。
知らぬ間に、彼らは国を誤る道に国民を誘導していないかと考え
ると恐ろしい。国民の政治離れが彼らを有利にしている。
いい番組だった。
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