いたんだね語り継たいこんな人
暑い夏、立て続けに今次大戦の記念日が来る。
6日は広島、今日9日は長崎の原爆記念日、15日は終戦記念日だ。
敗戦後の1946年(昭和21)に復員したのに、1949年(昭和25)
に国共内戦に揺れる台湾へ密航した元日本陸軍の軍司令官がいた。
偶然に図書で手に取った本の内容が、この元司令官についてだった。
書名は「この命、義に捧ぐ」(門田隆将著、集英社版)、書名横に
「台湾を救った陸軍中将 根本博の奇跡」と添えてある。
戦記モノには飽きたはずの私だが、根本博とは初めて見る名前だ。
同書は、この時期的に相応しい選択だったかも知れない。
彼(根本中将)は、終戦時、駐蒙軍司令官(内蒙古の張家口)で、
北支那方面軍司令官を兼務していた。
ソ連軍の侵攻に際し、ソ連軍の蛮行を知っていた彼は上官の武装放
棄命令を無視して8月15日以降もソ連軍と交戦、この間に現地の邦
人約4万人を脱出させた。在留邦人を見捨てて真っ先に逃げ出した
関東軍と較べれば将に天と地の違いだ。こんな人もいたんだね。
読んだのは彼が復員した所まで、まだ未読8割だ。
これからは、乞われて台湾へ密航し金門島で中共軍と交戦、台湾の
国民党軍を守った物語となる。なぜ大陸に密着する金門島が台湾の
統治下にあるかが明らかになる。楽しみだネ。
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