女作家堅い紙面の性描写
日経新聞朝刊(2017年9月6日~2018年9月2日)に
連載された「愉楽にて」(林真理子著、日経新聞社版)を
読み終わった。
大手業界新聞社の連載小説なら、経済界の動向などが多少入
ってるのかと思ったら、それらの箇所は皆無ではないが、
そんな期待とは全くかけ離れた小説だった。
中年の日経読者を意識した、50歳前半の男性2人が主人公。
彼らは高学歴、高い教養、生まれながらの資産家で、50代
で半リタイア、悠々自適名な生活を送っている。
舞台は東京、京都、シンガポールなど、着物、茶道、オペラ
などへの作者の深い造詣にも触れられる。
でも、物語は彼らの女遊びが次々と展開されていく物語だ。
官能的な部分も多い。林真理子さんのペンにも驚かされる。
その部分の描写も、男性一律のような気がするのは、やはり
作者が女性だからかな・・とも思う。
いずれにしても、これでもか、これでもかとわが世界と異質
な環境で繰り広げられるストーリーは、夢を見ているような
気分にさせてくれる。500頁に及ぶ本だ。
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