皇帝もドイツに行けば子に悩み
「フリードリッヒ二世の生涯 <上>」(新潮社版、塩野七生著)を
読み終わった。図書館への返却期日までにもう1冊を読まねばならな
い。まあ、何とかなりそうだ。
神聖ローマ帝国皇帝フリードリッヒ二世の、40歳始めまでの波乱に富
んだ上巻だった。生誕から育ち、シチリア王国の統治、十字軍として
の遠征など盛り沢山だった。全編を通してローマ法王との確執が背景
にある。
中でも、皇帝の長男をドイツの王に任命したが、この長男、デキが悪
く皇帝の意に反したことばかりしてしまう。ついに罷免するが、移動
中に自殺してしまう。800年前も今も親子の絆は様々だ。当時、皇帝
の後添えとに生まれた男の子はまだ9歳、大皇帝の最大の悩みだった
ろう。
皇帝は、法王派のイタリア北西部のコムーネ(自治都市)を攻略して
ローマに迫る。ここで上巻は幕を下ろした。下巻が楽しみだ。
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