一流の学者も暴走止められず
図書館から借りた本が数冊、期限までに読み切れなかった。
次の予約が入っているので延長もできない。
うち1冊が“「経済学者たちの日米開戦 秋丸機関「幻の報告
書」の謎を解く”(牧野邦昭著、新潮選書版)だ。
私は予て、太平洋戦争の開戦に際し、当時の経済学者達は開戦
にどんな意見を持ち、どんな活動をしていたか興味があった。
本書は、“有沢広巳ら一流経済学者を擁する陸軍の「秋丸機関」
が、日米経済抗戦力の巨大な格差を指摘する報告書を作成した
にもかかわらず、なぜ無謀な対米開戦を防げなかったのか”
の過程を明らかにしている。
冷静な独裁者が存在しなかった日本、責任が曖昧なまま、勝つ
見込みのない戦争に突入してしまった。
ちょうど、“「日米開戦」はどうすれば避けられ、経済学者は
何をすべきだったのか”、まで全頁の2/3を読んだところで残
念乍ら打ち切りとなってしまった。
翻って、現在の経済学者たちは政策にどれだけ関与しているの
だろうか知りたいところだ。
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