本筋を現代版に換えたいね
「おわりもん」(高須光聖著、幻冬舎版)を手にしたとき、時は
戦国期とあるから、「尾張もん」かと思ったがそうではなかった。
「おわりもん」の筋は、孤児として育った五郎左兵衛門と又兵衛の
が幾多の危機を脱出する痛快ストーリーだ。立派な時代考証もない。
こんなジャンルの小説は初めてだ。
作者の姿をネットで調べて見た。
元々は放送だった。ダウンタウンの浜田雅功、松本人志とは幼少期
から親交だあったという。
だとしたら・・
本書は、テレビ向きのバタバタ時代劇と見た方が正解かもネ。
それならそれで、画面でなく文章で文句なく楽しめるというものだ。
本文中に「公人朝夕人(くにんちょうじゃくにん)」という武士の
職制が出てくる。初めて聞く言葉だった。
これは、殿様の主催のイベントで、礼服を着た殿様が小用を催した
時、影の如く控えていた公人朝夕人が、懐から屎尿を受ける竹筒を
袴の下から差し入れてオシッコを収める職制だそうだ。
代々世襲で続いてきた職だそうだ。なるほどね。
頭の中の雑学の部に入れておこう。
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