見直したおんな作者の筆の冴え
世間は新コロナ禍対策のキャンペーンなどで賑やかだ。
結構な人出らしい。感染者の大量発生がないよう祈っている。
そんな世間を横目に、本を読んで過ごした。
小説2冊だが、どれも作者は女性で男性作家では味わえない
中身を味わった。
1冊目は、「飛水」(高樹のぶ子著、講談社版)
2冊目は、「もっとわたしを」(平安寿子著、幻冬舎版)
前者は、不倫の恋が飛騨川バス転落事故(1968年8月)で
幕が下りる物語だ。この男女の付き合い方も世の一例だが、
登場人物の死後も、生きた人格としてストーリを完結させる
手法を味わった。
理屈でない男女の付き合い、私の常識外だった。
後者は、街で普通に生きる男女をケース8編を載せている。
本書を読むと、如何に自分の青春がシンプルだったと痛感する。
登場人物たちの個性が強調されている。作者の心理描写が鋭い。
むしろ、へきへきするくらいだ。世の中は広い。
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