読み切った6月晦日朝ぼらけ
「6月晦日は年の臍」の今日、早くも半年が過ぎる。
半年を過ぎて残念なのは、まともな読書をしなかったことだ。
そんな中で、今朝の4時前に読み切った本は印象に残った。
本は「小説イタリア・ルネッサンス1 ベネチア」(塩野七生著、
新潮文庫)だった。
著者の本は、「ローマ人の物語」など読んでいる。これらのシ
リーズは、いわば歴史ドキュメントだった。本書は塩野さんの
初の歴史小説シリーズの第一巻だそうだ。
本書を読むきっかけは、M新聞(2021年2月5日付夕刊)に
『初の歴史小説 塩野七生さんが描く「男と女」』の記事を読
んだからだ。記事の中央に大きな文字で『美しい老い「恋せず
に死ぬのか」』とあって、ルネッサンス時の性愛物語かと思っ
て読んだ。
ところが大違い、私にとっては歴史小説の範疇に入れたいね。
男女の性愛っ部分は、教養ある女性作家らしく上品に描かれ
ている。激動する16世紀のベネチアを取り巻く環境に翻弄さ
れる個人を描いた小説と思う。
それとも私が男女の性情に疎いからかな?
本書は4巻まで続くシリーズ、早速、残りの3巻を手配した。
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