恋せずに老いて死なない主人公
塩野七生著の小説「小説イタリア・ルネサンス」(新潮文庫)
は全4巻、1巻目の「ヴェネツィア」は既に読み終わった。
続いて、残った「2.フレンツェ」、「3.ローマ」、「4、再びヴェネ
ツィア」の3冊が手元に届いた。
文庫本とは言え、図書館への返却期限までに3冊を読み切る
のは厳しい。何とかして(寝る間も惜しんで)完読したい。
今、「2.フレンツェ」を読み始めた。
ヴェネツィアで活躍した主人公のマルコが、フレンツェへ旅する
場面から物語は始まる。彼はヴェネツィアで公職追放3年の処
置を受けたので、この期間を利用して他国(当時、この2ヵ国は
都市国家だった)へ個人旅行に出かけたのだ。
ノンビリ旅行も、フレンツェに宿をとった途端に事件に巻き込ま
れる。ヴェネツィアで知り合った恋人にも遭遇し、フレンツェの
統治者のメディチ家を巻き込んで物語は展開していく。
なかなか面白い。
“マルコは晩年、業績も何も書き残さず、恋人の追憶ともに満た
された顔で生を終えた”・と書評にあった。先が楽しみだ。
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