当たり前いなけりゃ困る仕事人
『交通誘導員ヨレヨレ日記』(柏 耕一著、三五館シンシャ版)な
る本を読み終わった。猛暑の中で読むには適当だった。
著者は73歳、出版社を経営していた末に誘導員に転身したという。
誘導員生活は3年未満らしい。
読後感として率直に言わせていただければ、読んだ後に心に残る
モノがなかったと思う。
誘導現場の例はそれなりに多いが、現場経験を通してこの社会を
どう見るかという著者の基本理念が見受けられない。また、誘導員
として働く者たちの実態を鋭くあぶり出してもいない。
単なる誘導例の羅列で終わったのは残念だ。
現役終了後の小遣い稼ぎや、年金支給開始までのつなぎとしての
職業だとしたら、低賃金で多くの高齢の人たちが働いているのも
頷ける。だとしたら、産業としてどうしたら良いかを述べてほし
かった。
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