単衣と袷わからぬ者の衣替え
今日は旧暦の9月1日だ。月が出ない新月だ。
余談だが、旧暦の月の初日を朔日(さくじつ)というらしい。
朔日が月の初日で、月末最終日が晦日になるわけだ。
この旧暦9月1日が、旧暦の衣替えだったという。
今は10月で30度近い気温が続いている。この時季に単衣から
袷に着替えた江戸時代を想像できない。当時は、かなり今より
気温が低かったのだろう。
幼い頃、亡き母が「ひとえ(単衣)」「あわせ(袷)」「綿入れ」
などの言葉をよく使っていたが、着物文化の衰退で、これらの
言葉の意味も理解されなくなっている。もう死語に近い。
おりしも、日本人で米国国籍の真鍋淑郎氏にノーベル物理学賞
が授与されることが決まった。真鍋氏には日本人としての気候・
風土・民俗の伝統が身に染みて伝わっていたとも言えるかも。
« もう朝か目覚めてみれば午後3時 | トップページ | 揺れたけど気持ちは揺れぬ震度5強 »
「季節」カテゴリの記事
- 新玉の年は静かに幕を開け(2022.01.01)
- 信州馬今も北風に慄く(2021.12.26)
- 年とれば年賀ソフトに馬鹿にされ(2021.12.16)
- 寒くなるよ声かけながら招き入れ(2021.11.26)
- 年上と分かり納得喪中便(2021.11.15)
コメント