信州馬今も北風に慄く
冷たい北風が吹いている。
この風は、典型的な西高東低の冬型の気圧配置によるもので、
日本海側では大雪になるときが多い。現に大雪警報が発令さ
れている。明後日まで要注意だ。
私は、18歳まで北信濃で過ごした。
特に、1944年(昭和19年)は大雪で、旧国鉄のローカル線が
4ヵ月も運休になった。屋根から下した雪が積み上がり2階か
ら出入りした覚えがる。
ところが、列車に1時間乗ると、そこでは車が土煙を上げて走
っている。天と地の違いだった。
私は、雪国のこんな生活がいやで、雪のない所への脱出を図
ったというのが故郷を離れた最大の理由だと思っている。
時代が変わり、降雪量が少なくなったとしても、そこに住む人
たちの苦労は依然として続くわけだ。
今日の北風を肌に感じる時は、遠い昔の生活に想いが及ぶ。
いくら冷たい風が吹こうが、雪の中の生活に比べればここは天
国だ。「胡馬北風に嘶く」でなく「信馬北風に慄く」が身に着いた
習い性になっている。故郷の皆様、無事故を祈っています。
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