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読書

2022年1月 4日 (火)

還暦は中間点となる未来

  年末・年始用にと6冊ほど本を図書館から借り出した。
しかし読んだ本はたった1冊、しかも返却日が明日に迫った。

読んだ本は『還暦からの底力』(出口治明著、講談社現代新
書)、自分は還暦をはるかに超えたが、本書を読んでいろい
ろ考えさせられる点が多かった。

著者はライフネット保険の創立者で、立命館大学アジア太平
洋大学(APU)の学長だ。
人生百年時代、成人して80年の人生、還暦は社会に出てから
40年目。100歳まであと40年だから折り返し点だそうだ。

作者の言いたかったことは、「生涯学習で教養を高めよう」
と言うことだと思う。
 教養=知識×考える力
・・とあるから、教養が高まるほど人生は楽しくなるという。
具体的には「歴史・人・旅に学ぶ生き方」を身につけようと
訴えている。



2021年12月24日 (金)

ユニコーン何故か生まれぬニッポンで

 "ユニコーン企業とは未上場で評価額が10億ドル以上のベン
チャー企業を指す。代表的な企業はGAFA(Google,Apple,
Facebook,Amazon)だ”

私は予てから、なぜ、日本ではGAFAを生み出せないか? 
の疑問を持っていた。
『還暦からの底力』(出口治明著、講談社現代文庫)にその答
があった。それは、日本の教育がそれらを生み出す体制になっ
ていないからだと言う。
日本経済の低迷は“ユニコーン企業が生まれないところに根本
的な原因ある”・・そうだから事態は深刻だ。

学者によれば、“ユニコーンを生むキーワードは、女性、ダイ
バーシティ、高学歴の3つ”とのこと。

日本の女性の社会的地位は153ヵ国中121位。
日本の企業はニッポン人の男性だけで戦っている。
ユニコーン企業の社員は多国籍、高学歴だ。

詳細を読めば、なるほどわが国にユンコーン企業が育たない理
由がわかる。要するに、わが国は、世界の潮流に対応できなく
なっているわけだ。情けない!



2021年12月 2日 (木)

特権を俺に教えた物語

  『終わった人』(内館牧子著、講談社版)を読み終わった。
12月に入り初めて読み終わった本だ。

小説の筋は、盛岡出身の田代壮介は東大法学部卒のメガバンク
の行員だった。役員一歩手前で社員30名の子会社の専務取締役
に出向を命じられ、そこで63歳の定年を迎えた。
ここから66歳までの葛藤、成功、破綻などが書かれた小説だ。

エリートサラリーマンの定年後の話として、特に特異とは思わない
が、所々に記述されている彼が感じた事については、なるほ
どと思
うことが多々あった。主人公を通じた作者の内館氏の思いかも知れ
ない。

一例を挙げさせていただく。
"先が短いという幸せは、どん底の人間をどれほど楽にしてくれるこ
 とだろう。いや、その幸せはどん底の人間でなくても、六十過ぎには、
 すべて当てはまる。先が短いのだから、好きなように生きよ」 という
 ことなのだ”

"嫌いな人とはメシを食わず、気が向かない場所には行かず、好か
 れようと思わず、何を言われようと、どんなことに見舞われようと
「どこ吹く風」で好きなように生きればいい。
 周囲から何か言われようが、長いことではないのだ。「どこ 風」だ。
 これは先が短い人間の特権であり、実に幸せなことではないか”

 

 

 

2021年11月25日 (木)

今風かスネが食われる老夫婦

  読んだ本の題名は「じい散歩」(藤野千夜著、双葉社)
予約時に、てっきり散歩コースの紹介本かと思っていた。
ところが、中身はちゃんとした小説本だった。

明石家は夫婦合せてもうすぐ180歳、一家の主、新平は散歩
が趣味の健啖家、妻はそんな夫の浮気を疑っている。3人の
息子は全員独身で、長男は引きこもり、次男は自称・長女の
つもり、三男は事業に失敗して借金まみれだ。
こんな「家族」の生活を追った小説だ。

読者も部分的には、この家族の生活のⅠ部に触れるよような
ことがあるのではないかと思われる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年11月 2日 (火)

納得だ!要点だけのつまみ食い

  長い時間、活字を追うのが辛くなった。
新聞も見出しだけしか読まない日があるし、本を読むのも
辛くなってきた。すぐに目が疲れてしまう。

せっかく
、図書館から人気本を順番待ちして借り出しても
読みかけで返してしまうことが多い。
そんなだから、借りる本は、短編モノに偏る傾向にある。

今も3冊の本の返却期限が迫ってきている。
『90歳、こんなに長生きするなんて』(曽野綾子著、ポプ
ラ社版)も、そのうちの1冊だ。記事は約180を超える項
目に分類されている。でも、1項目はせいぜい長くて2~
3頁、短い項目はわずか2~3行のモノもある。
頁をめくって興味を引いたものだけを読んでいる。

今日の記憶に残った3つ項目は・・
・老後の暮らしは十人十色、百人百通り
・世の中がぎくしゃくする理由
  著者は言う“世の中は誠実で完全を望む人が揃っている
  からだ。どうなったって、自分の知ったことかと思っていれ
  ば、何が起ころうと腹も立たずに済む”
・係わりを持たなければ、相手はよく思える。
  そう、相手に係われば、当然相手の実態が見えてしまう
  からね。私自身の戒めにも「係り過ぎない」があるよ。




2021年9月30日 (木)

今卒寿傘寿の時の心読む

 あるきっかけで宗教学者の山折哲雄さんを知った。
この5月に卒寿を迎えたというから、私とは約一回り上だ。

『生老病死』という本を出したというので、早速、図書館
に貸し出し依頼をしたが、希望者が多く順番が来るのが大
分先になりそうだ。

そこで山折氏の出版本を調べてみた。
その中に、『生老病死の人生八十年』(2007年6月刊)
があった。今年、卒
寿を迎えた筆者が80歳当時、どんな事
考えていたかを知りたくて借り出した。

氏の紹介記事では、“卒寿の今は、親鸞の晩年の言葉
「自
然法爾」がしみじみと心に染みるという。その境地が思想
や信仰にとらわれない生き方に通じると気づいた”とある。
羨ましい限りだ。

 

 

 

2021年9月15日 (水)

あぶり出す下流社会の逞しさて

    晴れて暑くなったこの日、公共図書館へ行った。
読みかけの本の返却日が迫ったので借出期間の延長のためだ。
ついでに、新たに数冊の本も借り出した。

期間を延長した本は「大坂民衆の近世史 老いと病・生業・
下層社会」(塚田孝著 ちくま新
書)

本書はまず巨大都市大坂の形成や町の構造の説明から入る。
そして、江戸時代の大坂で市井の人々がどんなふうに生きたか? 
仕事は? どんな人生の荒波にもまれ、どう乗り越えたか? 
・・などに続く。

職業別の解説もあるが、まだそこまでは読み届いていない。
江戸時代の庶民の生活、興味あるテーマだ。
しっかり読み通したい。



 

 

 

2021年9月 4日 (土)

国の名を読み替えたなら今になる

    塩野七生が描いた中世ヨーロッパの戦闘物語の3部作全部を
読み終わった。

3部作とは『コンスタンティノーブルの陥落』(戦闘は1453年)
『ロードス島攻防記』(同1522年)、『レバントの海戦』(同1571年)
をいう。いずれもオスマン・トルコとヴェネツィアが登場する。
今日読み終わったのは『レバントの海戦』だ。

『レバントの海戦』では西欧連合艦隊が、無敵トルコをついに破
った。作者は言う「しかし同時に、海洋国家ヴェネツィアにも、
歴史の表舞台だった地中海にも落日が陽が差し始めようとしてい
た」と。いわゆる歴史のターニングポイントだったという。

巻末近くで以下の文章が目についた。最近、冷え込んでいる日本
と某国の関係に何やら似ているような気がした。
歴史は繰り返すのか?

戦後、帰任したコンスタンティノーブル駐在ヴェネツィア大使が
元老院での報告演説で痛烈に政府を非難攻撃している。
“「国家の安定と永続は、軍事力によるものばかりではない。他
  国がわれわれをどう思っているかの評価と、他国に対する毅
  然とした態度によることが多い。トルコ人は、われわれヴェ
  ネティアが、結局は妥協に逃げるということを察知していた。
  我等の彼らへの態度が、外交上の必要以上に卑屈であったか
  らである。ヴェネツィアは、トルコの弱点を指摘することを
  控えヴェネツィアの有利を明示することを怠った。結果とし
  て、トルコ人本来の傲慢と尊大さと横柄にとどめをかけるこ
  とができなくなった」”
 
   



 

 

 

2021年8月24日 (火)

教訓はここにもあったイスラム戦

    アフガニスタンでは米軍の撤退で混乱が起きている。
そんな折、読み終わったのが『ロードス島攻防記』(塩野七生
著、新潮文庫)だ。

1522年、ロードス島を守る聖ヨハネ騎士団に、オスマン・トルコ
の大帝スレイマン一世が陣頭指揮を取って攻略戦を仕掛けた。
5ヵ月わたる壮烈な攻防となった。本書はこの歴史絵巻を題材
にした物語だ。

当時とは場面、背景とも全く異なるが、それでも様々な教訓を得
られそうだ。

500年前のこの攻防戦でも、両陣営は相手の情報を集め兵站な
どを前以て入念に準備している。また両陣営とも様々な民族で構
成され、各々の役割が決められていた。

特に、イスラム世界に君臨するオスマン・トルコの攻撃は熾烈を
極めたが、スレイマン一世により統率が見事に取られていた。

中世の攻防戦に比べても、今回の米軍の対アフガニスタン作戦
はお粗末といえそうだ。アフガン民族の特性も知らず、タリバンに
対する情報収集も怠ったようだ。気が付けば、タリバンはアフガ
ンの殆どの拠点を制圧していたのだ。

ニッポンの戦後処理には成功したが、ベトナム戦では負けた。
今度はアフガニスタンでベトナムと同じ轍を踏んだ。
歴史は繰り返す。



 

2021年8月12日 (木)

反共を反日とした国のミス

 『お父やんとオジさん』(伊集院静著、講談社版)を読み終
わった。627頁に及ぶ小説だが読み易かった。

小説の時代背景と大筋は・・
日本が太平洋戦争で負けて、朝鮮半島が分断国家(韓国と北
朝鮮)とて独立した。朝鮮人は日本の終戦で半島へ帰る人た
ちと日本に残った人たち別れた。

やがて、朝鮮戦争が始まった。半島へ帰った人たちの苦難が
始まった。親戚、肉親はバラバラになり生活は困窮し、消息
不明者が続出した。

日本で成功し日本に残った栄次郎は、半島に帰った親戚、肉
親を救出するために半島に渡る。
栄次郎自身の親や兄弟、妻の両親、義弟を訪ね然るべき手を
打って日本へ帰る波乱万丈の物語だ。
奇想天外と思われる部分はあるが、そこは小説と理解しよう。

改めて、当時の新聞報道などを思い出した。
連日、北朝鮮と国連軍の戦闘状況が伝えれていた。
そして国連軍の仁川上陸作戦で戦局が変わる。

その中で翻弄される半島の民衆、平和の有難さを感じる。


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