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読書

2017年7月22日 (土)

これからも反日続くと要覚悟

 今日も暑い。
17時現在で室温が33度、湿度が52%。
幾らか凌ぎ易くなったのかな、朝より湿度が約10%下がっている。

韓国の新大統領も決まって2ヵ月が過ぎた。
ちょっと時期遅れかと思ったが、「朴槿恵と亡国の民」(シンシアリー著、
扶桑社版)を読み終わった。(「お気に入りの本」参照)

作者の文在寅新大統領の評価と、大統領のこの2ヵ月の足跡を追って
みるのも面白いかも知れない。

彼の国の文化的背景は、シンシアリーの既刊書で読んでいるのでわかっ
ていた。
問題は文在寅という人物は、いったい人物だろうか?
作者は、彼は親北主義者で、ますます「反日」が激化すると予測している。
文在寅の政治思想は盧武鉉元大統領譲りらしい。
今のところ、「反日」の過激な発言は封印しているようだ。

作者に望むことは、韓国でどんな「反日教育」をしているかを書いてほしい。
それも具体的に!
「反日教育」を幾世代にわたって行えば、未来永劫に亘って友好関係など
結べるわけがない。

教育について本書では、“「教育」こそ「群衆心理」の司令塔”と簡単に触れ
ているだけだ。既刊の書でも深い既述はない。

作者は、日本に移住したらしい。
これからもどんどん、彼の国の恥部をあぶり出してほしいね。






2017年7月 9日 (日)

なぜ白い想いを馳せる天守閣

  「家康江戸を建てる」(門井慶喜著、祥伝社版)を読み終えた。
家康の江戸入府に伴う、インフラ事業が小説仕立てで書かれている。
                           (「お気に入りの本」参照)

第一話から第五話まであり、それぞれ「流れを変える」、「金貨を延べる」、
「飲み水を引く」、「石垣を積む」、「天守を起こす」の題目となっている。

簡単に、江戸の開府当時の歴史を理解できる書物だ。

第一話「流れを変える」は、江戸湾に注いていた利根川の東遷事業物語
だが、長い年月がかかった分だけ、小説では散漫になったきらいがある。

興味を引いたのが、第五話の「天守を起こす」だ。
江戸城の天守閣は、明暦三年(1657)に振袖火事で全焼し、その後再建
されなかった。今は天守台のみが残る。

白を基調とした外壁、漆喰の原料となる石灰石の確保など、こんな背景
があったとは知らなかった。江戸城天守閣の再建が、話題になっている
ようだが、天守台を見て、家康、秀忠の意思を偲べば充分ではないかと
思う。

 

2017年7月 5日 (水)

改めて目から鱗の心理学

  アルフレッド・アドラーと言えば、フロイト、ユングと並ぶ「心理学の巨頭だ。

アルフレッド・アドラーの思想は、世界的な名著『人を動かす』の著者・D.カーネギ
ーなどの自己啓発のメンターたちに多大な影響を与えたという。

彼のこの思想を1冊に凝縮したのが本書「嫌われる勇気」で、著者は岸見一郎、
ダイヤモンド社版だ。
哲人と青年との対話形態になっていて読みやすかった。

彼は言う・・
“すべての悩みは、対人関係の悩みである。人はいま、この瞬間から幸せになる
 ことができる。”

直面する「人生のタスク(課題)」をどう乗り越えるかについては・・
“自立すること。社会と調和して暮らせること。わたしには能力があるという意識。
人々はわたしの仲間であるという意識”で対処できるなどと述べている。

また、世界はシンプルだ。なぜなら世界が複雑なのではなく、「あなた」が世界を
複雑にしているからだという。

こう言った考えに沿って、自己啓発の源流を述べている。

心理的な悩みを抱えている人たちに勧めたい本だ。


2017年6月 8日 (木)

しがらみは捨て老人道を生きてやる

  最近、自分として小難しい本ばかり読んでいるので、気休めに読んだ本が
「我流老人「(垰野 堯著、KKロングセラーズ版)だ。(「お気に入りの本」参照)

老いをどう生きるか、このノウハウ本は山ほどあるが、内容は似たり寄ったり。
それでも、つい手を出してしまうには、何か目新しいモノがないかと探す心の
弱みかも知れない。

副題に「気にしない! 気にしない!」とあるが、老人が気にしていると思われ
る項目を3章に分けて「気にするな!」と説いている。

例えば、本書の裏表紙に書かれている項目6項目にコメントを付けてみよう・・。

 「医者と病院には近づくな」   ・・・医者は病気を作りたがるからね。
 「少々の不調は当たり前」     ・・・私はいつも不調だ。これが普通なんだ。
 「お金はいつもないと思うこと」 ・・・私はいつも空っ穴、これも普通なんだ。
 「夫婦は別室がいい」      ・・・そう思う。実現済みだ。
 「夫婦は妥協の産物」             ・・・わが夫婦も結婚して半世紀近い、実感する。
 「昔の部下は部下でない」   ・・・元の会社を訪ねても邪魔にされるだけ。

もう1つ、私が加えるのは・・
 「自分だけの小宇宙(部屋)を作る」・・・夫婦でも適当な距離が必要。実現済み。



2017年5月26日 (金)

経験の後を読書で確認し

  「発展する地域 衰退する地域」(ジェイン・ジェイコブズ著、ちくま学芸文書)の
著者は経済学者ではなかった。「(お気に入りの本」参照)

発展する都市と衰退する都市、衰退する地域と衰退する地域との違いがなぜ生
ずるか考察した力作だと思う。

アダム・スミスから近代の経済学まで、経済の基本は国家が単位だった。
都市や地域の経済活動を積み上げて、繁栄や衰退を論じた本はないらしい。

本書の原題は「都市と諸国の富」だという。
著者は、経済を先導するものは、国ではなく都市で、停滞と衰退も都市との関係
において分析するものだと言っている。

発展を、きままな都市の流行や、公共事業、工場誘致に頼るのはやめよう。
それぞれの地域が持つ財を利用し、住民の創意を生かした活動をしない限り、経
済的な発展はないというわけだ。

かつてのベネチアやボストン、戦後の東京の近郷都市(仮名で登場)などを挙げて
いる。

私は、かつて東南アジアのある都市への視察団に参加したことがある。

ある工場では、もの凄い人海戦術で商品が製造されていた。
現地の工場幹部に「機械化すれば生産性は上がり、省力化(人件費削減)できるで
しょう」と聞いたら、「いや機械化への投資より人海戦術の方が安くつく」との返答。

更に「急激な機械化は、大量の失業者を生み、困窮家庭を増やすだけだ。この町に
いろいろな産業が興り、相互に関連し合う状態にならなければ、この町も、工場も発
展ない」と付け加えた。

本書を読んで、何十年も前に身を以て学んだことを思い出した。
惜しむらくは、本書の主旨を図形化したり、数値化してグラフでも示してほしかった。
でも、著者は経済学者でないから無理な注文かも知れないネ。

2017年4月27日 (木)

都合よい文だけつまみ糧とする

 「60歳からの手ぶら人生」(弘兼憲史、海竜社社版)を読んだ。

どうも私は、この手の人生ノウハウ本には弱いようだ。
ついタイトルで買ってしまう。内容はどの本も同じなのに・・。

それでも都合よい部分だけを拾い出して、なるほど!と、思うことはある。

 ・持ちものを捨てる、友人を減らす。
    →この双方に賛成だ。
  ・お金に振り回されない。
    →いつも手元不如意だから心配ない。 その範囲で使うだけだ。    
 ・家族から自立する。   
    →大賛成、子ども達こそ親から自立してほしいネ。
 ・身辺整理をした先に
    →各論ごとに
選り好み
      例:「ゴルフのすすめ」には応えられない。60歳で止めたから。

2017年4月24日 (月)

敗戦の教訓未だ生かされず

  「1941年 決意なき開戦 現代日本の起源」(堀田江理著、人文書院版)を読み切った。
A5判、400頁を超える大書で、著者が英文で書いたものを翻訳されたもの。
(「お気に入りの本」参照)

1941年、太平洋戦争開戦当日まで、日本の指導者が戦争回避にどう動いたかを、日米
交渉の経過や米国指導者の動向を含めて分析したものだ。

著者は以下のとおりまとめている。
 ・日本の始めた戦争は、ほぼ勝ち目のない戦争だった。
 ・このことを指導者たちは概ね正しく認識していた。
 ・開戦決意は、熟考された軍部の侵略的構想に沿った直線道路ではなかった。
 ・このことを意識せず、日本は幾つかの対米外交緊張緩和の機会をみすみす逃し、自
   らの外交的選択肢を狭めていった。
 ・最終的な対米開戦決意は、「万が一の勝利」の妄想によって正当化された。

いわば博打打ち的政策として、この本は解釈していると書いている。

ならば敗戦から現在にかけて、この負の遺産は克服できたのだろうか?

作者は否という・・。
“東日本大震災における原発事故、新国立競技場の建設問題などを見る限り、より多く
の人々に影響を及ぼす決断を下す指導層で、当事者意識や責任意識が著しく欠如して
いる様相は、あまりに75年前以上のそれと酷似している”・・という。

まったく同感! 東京都が進めた豊洲卸売市場問題はその典型例だ。

私は思う・・
気になるのは、最近の国民の政治離れだ。
当時と違って現代に生きるわれわれには、あり余る自由がある。
当時は「一億総懺悔」と言われ反発があったけど、現代では間違った方法へ向かえば
「一億総懺悔」と言われても仕方あるまい。
「一億総活躍」の裏に潜む危険性を常にチェックする必要がありそうだ。


 

2017年4月 8日 (土)

食糧も立派な安保守らねば

 古代ローマの政治の基本は、外敵から領民を守ることと、しっかり食べさせること
ことだったそうだ。(塩野七生「ローマ人の物語」)

防衛安全保障と食糧安全保障の2つが国の統治者に求められたわけだ。

「亡国の農協改革」(三橋貴明著、飛鳥新社版)によると、安全保障(以下「安保」と
書く)は上記の他に、「防災安保」「防犯安保」「エネルギー安保」「医療安保」「物流
安保」などがあるという。
現在の日本に必要な安保は、これら安保項目の総和でなく掛け算であり、どれか1
つでもゼロになってしまうと、日本国民の安保は崩壊してしまうと、著者は言う。

本書は、数ある安保のうち、食糧安保(著者は「食料安保」と書いているが、私は
「食糧」と言いたい」)に的を絞って、農協改革が日本を滅ぼすと説いている。

戦後の米国からの食糧援助は、米国の大手穀物産業の余剰農産物から始まった。
以来、現在までに米を除く主要穀物は米国依存になってしまった。

こんな状態の中での農協改革だという。
現在の農協は共同組合であって、株式会社ではない。、
山間地、中山間地では地域のコミニュティや生活支援機能を農協は果たしている。
農協改革とは、この機能をなくす方向に誘導しているという。
利益確保を追求する株式会社では、効率化が求めのられるから、究極にはこれら
の地域は無人になる。地域の安保は担保されないというわけだ。

私は農業については門外漢だが、本書を読むと日本の食料自給率からしても、既
に日本の食糧安保の半分は崩壊しているような気がする。
米国のシリア攻撃に即座に賛意を表明する首相、防衛安保を人質にとられ米国の
ポチそのものだと思ったが、食い物までコンロールされてはポチも仕方ないか!

本書は農協改革の各論を述べた本とういうより、歴史的にこうした事態になった経
緯、更に将来を見据えた考えを述べた本と理解した方が良さそうだ。

最後に、ならば農協改革はどういう形に持っていくすべきかの提言もほしかった。

2017年3月27日 (月)

人生の価値は公平ぞれぞれに

 「理由」(宮部みゆき著、新潮文庫)を読み終わった。

文庫本でも680頁に及ぶ本書、読み切るのに2週間近くもかかった。

特に感じた点は・・

小説の構成が必ずしも時系列的でなく、内容を構成する家族毎やドキュメンタリー
的に構成されていること、登場する人物の多さだった。

この小説の内容は、超高層マンションの一室とその敷地内で発見された四つの死
体の謎を追っている。

読後感は作家の津村記久子さんが新聞紙上に書いている。私もそのとおりだと思
うので、津村さんの文を拝借して感想に替えようと思う。
 “事件に関わるすべての人間に人生がある。それは裏を返せば、登場人物たちと
  弱さを共有するすべての読者にもそうでない人にも、人生があるいう事実が力強
  く可視化されていることである”

本書には様々な家族の形態が登場する。
また少年少女の存在も大きな役割を果たしている。

私も、私の家庭もそれらの1つのブループに入るような気がする。

こんな人たちで社会が成り立っているんだと考えさせられた本だった。

2017年3月 8日 (水)

吐き出さず秘密背負い込む物語

 

フィンランド人作家の小説を初めて読んだ。(「お気に入りの本」参照)

題名は「四人の交差点」(新潮社版、古市真由美訳)という長編モノだ。
2014年本作でデビュー、ベストセラーになり、多数の文学賞に輝いたという。
以下、毎日新聞(2016年11月」15日)掲載の記事(「著者のことば」)を参考
に感想を書いてみたい。

作者は1973年生まれのトンミ・キンヌネン。
普段は、13歳から16歳の若者に国語を教えている教師だ。

本書は祖母、母、娘の3世代にわたる家族100年の物語だ。

始まりは100年ほど前のフィンランド北東部の村。
助産婦のマリアは娘のラハヤを女手ひとつで育てた。ラハヤは写真技師と
して自活。その夫はオンニ。
ラハヤの義理の娘(オンニの連れ子)カーリナは意固地な姑に苦しむ。

この4人の生き方が、息を詰めるように描写される。
物語はこの4人ごとに別れた章で、それぞれ年代順に描かれている。

4人には多くの秘密があるのだが、ほとんど吐き出さずに背負い込む。
沈黙の小説だ。

“さて、ラハヤたち家族にいったい何があったんだろうか。ラストですべての
  ピースが埋まる”・・人間の別の面が展開される。

もう1つ、私が初めて知ったことは第二次世界大戦でのフィンランドの立場。
この国は第二次世界大戦ではソ連を敵に回して枢軸国側に着いたことだ。
末期にはドイツとも戦ったそうだ。
詳細は本書とは関係なく別途に調べてみたい。

戦争による村の荒廃の描写が生々しい。

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