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読書

2018年7月16日 (月)

国2つ間に海があって良し。

 「在日の涙」(辺真一著、飛鳥新社)を読むと、わが日本の外交能力は著しく
低いと言えそうだ。(「お気に入りの本」参照)

筆者は在日3世のレポーター、どちらかと言えば日本に同情的な筆遣いだが、
こと、竹島問題に限れば、日本は韓国に完敗だった。
日韓基本条約の交渉時、当時の大物政治家が渡韓した。
ソウルの宿泊したホテルに、日本側の対韓国交渉の日本の基本案を書いた
文書を置いたまま外出、この留守の間にホテルのルーム担当者にコピーされ
てしまった。ルーム担当者は韓国の情報担当者だった。

つまり、日本側の情報は筒抜けだったわけだ。

こんな事例があちこちに書かれている。
総じて外交を担う省庁、政治家は見透しも、しっかりした見識もないようだ。
それを彼の国に見通されている。しっかりしろと言いたいね。


2018年7月14日 (土)

そろそろと下ろう坂を時勢なら

 

 今、14日の16時半だ。
エアコンを使っていない室温は35.8度、湿度は41%だ。

この湿度だと、多少暑くても風があれば過し易いはずだが、肝心の風
がないから、ジットリと汗が噴き出してくる。蝉の鳴き声がうるさく感じる。

エアコンは就寝時に1時間と決めている。(時々、セットを忘れるが)

こんな日は、扇風機を強にして、横になって本でも読むのが一番だ。

平田オリザ著「下り坂そろそろと下る」(講談社現代新書)を読み切った。
久しぶりにうなずける内容があった本だった。(「お気に入りの本」参照
序章から終章までの全7章のうち、4章までが国内の具体的な地域興
しの例、5章が近隣諸国との関係、5章、終章がまとめの文章だ。

  
ゆっくりとした下り坂には、真の地方創生が必要だ。
地方創生に は、序章で掲げた3つの寂しさに向き合うことになる。

1. もはや日本は、工業立国ではない。
2. もはや日本は、成長社会ではない。
3. もはやこの国は、アジア唯一の先進国ではない。
この3つを直視して、“競争と排除の論理から抜け出し、寛容と包摂の
社会へ。道のりは長く厳しいが、私はこれ以外に、この下り坂を、ゆっ
くりと下っていく方法はないと思う”・・と結んでいる。

2018年7月 9日 (月)

暴政の気配感じる無関心

 「暴政」(ティモシー・スナイダー著、慶応義塾大学出版会)を読んだ。
                               (「お気に入りの本」参照)
著者は、1969年生まれの米国人の歴史家だ。

彼は、「歴史は繰り返すわけではないが、歴史から学ぶことはできる」と述べ、
「20世紀の歴史に学ぶ20のレッスン」としてまとめられたのが本書だ。
1.「忖度による服従はするな」、38年のヒトラーによるオーストリア併合の際に
オーストリア・ナチ党員が、どのようにしてユダヤ人を迫害していったか、また
ナチ党員でない一般の人々が、なぜそれを傍観していたかが、語られる。

以下、2.「組織や制度を守れ」、一党独裁国家に気をつけよ」などと続く。

著者は、要するに「私たちが自分の頭で考え、自分の言葉を持つこと」の重要
性を訴えているわけだ。

わが国でも、新聞を読まない。自分で調べない。自分の意見を持たない人が
増えている。こうした人たちが権力側に利用され、暴政を招く結果にならない
かと心配になってくる。

 無関心は、新しい宗教のように響き渡るスローガンにより、権力側に都合が
いいように国民をする側に加担することになる。

わが国も、そんなことにならないか危惧する。

2018年6月17日 (日)

比べないわが身第一それベスト

 「老いの冒険」(曽野綾子著、興陽館版)の内容は、著者の数多いシニア向け教訓
版の1冊だった。考えてみれば、老いたる物への教訓など無尽蔵にあるわけがない。
                                     (「お気に入りの本」参照)
それでも、なるほどと再認識した項目があった。
それは、「楽しいことを楽に見つけるには」(同書28頁)の項目だ。

引用すると・・
“人と比べることをやめると、随分自由になる。”
“限りなく自然に伸び伸びと自分を育てることができるようになる。つまり自分の得手
 とするものが見つかるのである。”・・と書いている。

その後は男の料理を例にとって説明しているが、何も趣味だけの世界ではあるまい。
シニアともなれば、今の生活を楽しむのが最大の生きる方策だ。
人と比較して、それを羨んでも何も心は満たされるわけではない。

自分としても、「他人は他人、俺は俺」と割り切れば、今の自分が楽しめる余地は十二
分にあると実感している。ホントに心が自由になるんだ。

心理学者のアフラーも言っている。「他人は私のために生きているんじゃないんだ。」

2018年6月 8日 (金)

それぞれが別個の過去を背負っている

 「一度は読んでおきたい現代の名短集」(湯川 豊著)に、「夕暮れの給食室と
雨のプール」(小川洋子著、文春文庫)という短編小説が紹介されている。

この短編は文春文庫の「妊娠カレンダー」に集録されている3篇のうちの1つ。
                                 (「お気に入りの本」参照)

この「夕暮れの給食室と雨のプール」を読んでみた。
前述の湯川 豊氏の書評がどんな内容だったかは忘れたが、筋は、ある父子が
いつも給食室を眺めていた。その理由が小説の後半に語られる。それとこの父
親の話に雨のプールの話が出てくる。

いずれも、この父親の幼少期の経験が元になっている。
そして、給食室と雨のプールの別々の世界が最後につながるわけだ。

それに、この父親の話を聞くのは、また別の世界の人だ。

作者の言いたかったのは、「三つ子の魂百まで」の類いの話か、それとも別々の
世界に起こっている事も、結局はそれぞれつながっていると言いたかったのかは
わからない。考えさせられる小説だった。

2018年5月27日 (日)

中堅の作家で探る今事情

  最近は、年齢が2回りほど若い作家の本を読んでいる。
先日は、東川篤哉(1968年生まれ)だったし、今は石田衣良(1960生まれ)の
本を読んでいる。(「お気に入りの本」参照)
不徳の至りで、石田衣良氏のお名前も読めなかった。(「いしだいら」と読む)
本の題名は「夜を守る」(2008年、双葉社版)という。

物語の舞台は東京・上野アメ横、4人の若者がこの地域の夜間パトロールに
自発的に乗り出した。実質的なリーダーはアポロ(ストリートネーム)という。

本書は、このパトロール中に起こった様々な出来事が8編載っている。
東京の下町に精通した作者らしい、現代版の若者人情物語と言ったところか。

作者の著書「池袋ウエストゲートサイド」(1997年)はよく聞く。また2003年に
「4TEEN」で第129回直木賞を受賞している。

機会があればこれらも読んでみたい。


2018年5月23日 (水)

いつの間に時間忘れる魔女の本

  持病で服用している薬の影響か、だるさと無気力感を強く感じる。
服用期間は30日間で、服用して25日を経過、もう少しのガマンだ。

横になっているのも、退屈極まりない。
こんな時は、毒にも薬にもならない気楽な読書がいい。
そんな時開いたのが、「さらば愛しき魔法使い」(東川篤哉著、文藝春秋版)。
この作者の本としては2冊目に当たる。(「お気に入りの本」参照)

独身の平刑事が小間使いの魔女(少ど女)の助けで、殺人事件を解決して行く
ストーリー。この刑事の上司は39歳の美人女性警部で、この警部はイケメンの
男性に弱いという設定になっている。

物語の冒頭で、いとも簡単に殺人が行われている。そう!事件の発生だ。
犯人は読者にはわかっていて、知らないのは上記の刑事だけ。

読んでいて肩が凝らないし、文章も平易だ。
その分、読み終わっても何も残らない。
体調が悪い時に打ってつけの本だね。
それに、魔女の少女がファンタジーで、こんな少女ならわが家にも欲しいネ。

2018年5月 8日 (火)

こんなデカもしいたならば嬉しいね


 本を読む時、その本の作者が初めての場合
、読者としていささか戸惑う
のでは
ないだろうか?

東川篤哉という作者の本を初めて読んだ。
本に関するクイズで作品と作者を結びつける問題があるが、たまたま東川篤哉
と「謎解きはディナーのあとで」とをつないだら正解だった縁で本書を読んた。

本書はシリーズものらしい。表題に続いて「(No.)3
」とある。

中身は6話の探偵モノで、警視庁国立署刑事の宝生麗子と風祭警部が組んで
事件を解決していくストーリーだ。麗子には強力な助っ人の影山執事がついて
いる。事件の解決のヒントには、この執事が重要な役割を果たしている。

麗子や風祭のバックボーンや生活は、庶民から見れば奇想天外なものだが、そ
うした非日常的な舞台が若者の読者を引きつけると思われる。

わが老々たる身から見れば、深夜、目が覚めて再び寝付けない時には、うって
つけの本だね。短編だし、1時間も読み続ければすぐに1話が終わる。

かくして昨夜は、雨の音を聞きながら、このNo.3を読み終わった。
もう数冊を読んでから、どんな流れになっていくか確かめたい。

2018年5月 2日 (水)

どう生きる自分が決めて背負うもの

 「アドラー心理学入門」(岸見一郎著、KKベストセラース版)と読んだ。
本書は、1999年に初版が刊行されている。

2017年7月5日付のブログで、同じ作者の「嫌われる勇気」の読後感を述べたが、
読む順序としては、「アドラー心理学入門」を先にした方が良かったと思う。
第5章「人生の意味を求めて」が特に印象に残った。
 ・人生の意味は自分で決める
 ・他人を気にしない
 ・失敗を恐れない
 ・私は他の人の期待を満たすために生きているのではない
 ・今したいことをしているか
 ・責任について
 ・他の人は私の期待を満たすために生きているのではない 
 ・自立について
 ・言葉を重視する
 ・わからないと思って付き合う
 ・自分が人生を創っている
 ・楽観主義と楽天主義
 ・できることから始めよう

上記の内容を読めば至極ごもっともなモノばかりだ。
文字通り、“できることから始めよう”だね

2018年4月29日 (日)

凡夫でも賢者の知恵が付くらしい

 今夜は東の空にマンマルな月が輝いている。
水を張った田んぼに月の光が映えて、春の夜を演出している。
暦を見たら、今日は旧暦の3月14日、明日が満月だね。

それに蛙の鳴き声が煩いくらいだ。
将に“春宵一刻値千金”といったところだ。
今、「ヘタな人生論より徒然草」(荻野文子著、河出書房新社版)を
読んでいる。(「お気に入りの本」参照)

秋の夜長の読書もいいが、春宵一刻値千金の読書もオツなものだ。
徒然草と言えば、つれづれなるままに 日ぐらし・・」の出だしと、作者
が吉田兼好だということぐらいしか覚えていなかった。

本書は「第一章 観る」に始まって、「第九章 生きる」まで賢者の知恵
が身につく「大人の古典」がイッパイ詰まっている本らしい。

さあ、春の宵は「大人の古典」を読むことにしよう。

 

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