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読書

2017年10月 2日 (月)

喜寿だけど何がめでたいこの身体

 「九十歳。 何がめでたい」(佐藤愛子著、小学館版)を読んだ。
愛子さんは1923年(大正12)生まれ、この秋で94歳になるそうだ。

最近は頻繁に、本書は新聞1面の広告欄に登場している。
仲間内でも、結構話題になっているので、図書館から借りてきた。
さすが、高齢者向けだ。文字が大きくて読みやすい。

さしずめ、私の場合ならタイトルのような感じかな?

本書には「最近はこうだが、昔はこんなだった」という既述が多い。
けれど、今更、若い者に昔話をしても始まらない。

そして、愛子さんは達観して書き残す・・
“ ああ、長生きするということは、全く面倒くさいことだ。耳だけじゃない。
眼も悪い。始終、涙が出て目尻目頭がジクジク止らない。膝からは時々
力が抜けてよろめく。脳ミソも減ってきた。そのうち歯も抜けるだろう。
なのに私はまだ生きている。   .・・(略)・・
    ついに観念する時が来たのか。かくなる上は、さからわず怒らず嘆か
ず、なりゆきに任せるしかないようで。” 

一般に男は、愛子さんの歳までは生きられまい。
わが身も、眼の先に,オサラバの時が迫っているようだ。
どうなるか、運命に任せるしかないようだね。


2017年9月27日 (水)

推理本途中止まらぬ面白さ

  昨日の歩行2万歩が効いたのか、昨夜はスッキリ眠れた。
運動後のこの爽快感は何事にも替えがたい。

さて・・
図書館は、お隣の市の図書館が近いので利用させてもらっている。

今、予約中の本が20冊余り、借りている本が4冊ある。
予約本の準備完了の連絡は、平均でなく、一度に数冊重なる方が多い。

ところで、借用中の4冊のうち、この1両日中に2冊が返却日を迎える。
借用期間を延長しても、この2冊は読み切れそうにないんだ。

2冊のうちの1冊は、仁木悦子著の推理小説でなかなか面白いんだね。
ただ、この本はA5版、1頁は上下2段打ち、370頁に及ぶ長編小説。
本文の前後関係など読み返しながらだと、さっぱり前へ進まない。
もう1冊はナナメ読みで済ました。

隣市の図書館システムに会員登録して数年経つが、1回も期限を破った
ことはない。他市の住民が掟破りをしては申し訳ないから・・。

そんな状態で・・
今日は暇があれば、この推理小説本を読みふけった。
それでどうにか、あと100頁ほどのところまで迫った。
何とか午前零時を越えても、読破するつもりだ。

2017年9月15日 (金)

挫折した時に勇気をくれる本

「ニッタ、ニッタ」(乃南アサ著、講談社版)を読み終わった。
                              (「お気に入りの本」参照)

A5版で500頁を越す大著で、一生懸命読んだつもりだが、読み終わるまで
1週間もかかってしまった。

著者は96年に「凍える牙」で直木賞を受賞している。

「凍える牙」を読ませていただいたが、この「ニッタ、ニッタ」の方が,遙かに
文学的価値が高い気がする。もっとも受賞作品から13年後に刊行された
「ニッタ、ニッタ」だから、この間に作者は新たなジャンルを切り開いたかも
知れない。こっちの方の分析は私にはわからない。

故郷を捨て、東京へ出た若者が、様々な挫折を経て再び故郷に落ち着くま
での物語だ。沖縄出身の混血の少女を挟んで人種差別も語られる。

夏川リミの「花になる」も登場する。

最近の世情を映す心暖まる小説だった。

2017年9月 6日 (水)

いつの間に若手作家に見放され

   話題の若手作家、朝井リョウの本を読んでみた。
書名は「スペードの3」(2014年3月 講談社版)だ。  

彼は、1989年生まれだから今年で28歳になったか、なるはずだ。
テレビ番組「桐島、部活やめるってよ」の原作者と知っていたが、実際の
小説を読んだのは初めて、
作者24歳頃の作品だね。

本の内容は、舞台俳優を目指した女性の幼年期から30歳半ばにフリー
になるまでの過程を描いたものだね。

私には門外漢の舞台設定だから、芸能界の一端はこんなものだと思う。

私が言いたいのは、作風が今風でシックリと自分に馴染まなかったこと。
文節は短く読みやすいが、それぞれの文章とそれぞれの情景がつなが
らないんだ。まあ、全体的な命脈が分断されている感じを受けた。

こっちが今風の作風についていけないんだね。
作者との年齢差、半世紀は大きい・・と思う。

もっとも、作者は高齢者層なんか、元々相手にしていないかも知れない。

2017年8月30日 (水)

藤村の本で差別のもと探る

   島崎藤村の小説「破戒」の紹介記事が、昨日のM新聞夕刊に載っていた。
筆者は劇作家・演出家の平田オリザさんだ。

曰く “「差別」の原点、痛感させる一冊”とある。

「破戒」を読んで以来、単に被差別部落出身の懊悩を描いた作品だと思って
いたが、白人至上主義に対するトランプ大統領の発言や、ヘイトスピーチにも
通じる差別意識の原点を意識させる本だという。

ならば、再再度の読み返しをせねばならいかも・・。
今に残る差別の原点を、私なりに探ってみたいから・・。

私は、この小説には特別な思い入れがある。

「破戒」の舞台となった北信濃の町で、私が小学校、中学校時代を過ごした。
主人公の瀬川丑松が下宿していた蓮華寺(実名は真宗寺)は、当時のわが
家からは、徒歩で数分の距離で、鬱蒼とした大木に囲まれた古刹だった。

残念ながら、この寺は1952年の大火で消失してしまった。
100軒以上(わが家も全焼)燃えた火事で、この寺は一昼夜燃え続けていた
のを覚えている。
街も寺も、丑松が下宿した当時の面影は全くなくなってしまった。

「破戒」の内容は、多分、小学校時代に両親か教師から聞いたと思う。
中学校時代と、社会に出てから本書を読んだ記憶がある。

結局、丑松は出目を明かし、職を辞してアメリカに渡ると言うところで小説は
終わるのだが、当時のアメリカでは人種差別がひどく、決して天国ではなか
ったはず。その地で藤村はどんな姿を丑松に重ねたいたのだろうか?

2017年8月24日 (木)

今はざら団塊世代古希の波

   曽野綾子著「善人はなぜまわりの人を不幸にするのか」(祥伝社版)を読んだ。
著書が10年以上前に書いたモノだ。副題に「救心録」とある。

善意は何をもたらすか、「知らない」ことの不幸、・・などなど8項目、この著者らし
い人生への処し方が書かれている。読み終わって、大方は覚えていないが、1つ
だけ記憶に残った部分を紹介したい。(「お気に入りの本」参照)

 “今日は私の古希の誕生日
 「古来稀なり」だから古希と言ったのだが、「今やざらなり」になった、と誰かかが
言っていたのを聞いたことがある。しかし現実を見ると、七十歳という区切りは越
えるになかなか恐ろしい厳しさを持っている。
「たくさん七十歳で死んじゃうんだぞ」と朱門は言う。
 
だから毎日「今日までありがとうございます」と神様にいうことにしている。 
明日のことはわからない、と自分に言い聞かせ、毎日今日で死ぬことにして、心
の決算をつけている。”

七十半ばの当方が、勝手に言わせていただければ・・
「七十歳で死云々」は「七十歳台」が、今では正しい、もしかして「八十歳台」かも。
今年は、団塊の世代が古希を迎え始める年だ。その後は押せ押せで古希越えが
増えてくる。彼ら、彼女等は逞しいから簡単には死にはしない。

まあ、そんなに深刻に考えずに生きていきたいね。
でも、明日のことはわからない。わからないことをいろいろ悩んでも仕方ない。

2017年7月22日 (土)

これからも反日続くと要覚悟

 今日も暑い。
17時現在で室温が33度、湿度が52%。
幾らか凌ぎ易くなったのかな、朝より湿度が約10%下がっている。

韓国の新大統領も決まって2ヵ月が過ぎた。
ちょっと時期遅れかと思ったが、「朴槿恵と亡国の民」(シンシアリー著、
扶桑社版)を読み終わった。(「お気に入りの本」参照)

作者の文在寅新大統領の評価と、大統領のこの2ヵ月の足跡を追って
みるのも面白いかも知れない。

彼の国の文化的背景は、シンシアリーの既刊書で読んでいるのでわかっ
ていた。
問題は文在寅という人物は、いったい人物だろうか?
作者は、彼は親北主義者で、ますます「反日」が激化すると予測している。
文在寅の政治思想は盧武鉉元大統領譲りらしい。
今のところ、「反日」の過激な発言は封印しているようだ。

作者に望むことは、韓国でどんな「反日教育」をしているかを書いてほしい。
それも具体的に!
「反日教育」を幾世代にわたって行えば、未来永劫に亘って友好関係など
結べるわけがない。

教育について本書では、“「教育」こそ「群衆心理」の司令塔”と簡単に触れ
ているだけだ。既刊の書でも深い既述はない。

作者は、日本に移住したらしい。
これからもどんどん、彼の国の恥部をあぶり出してほしいね。






2017年7月 9日 (日)

なぜ白い想いを馳せる天守閣

  「家康江戸を建てる」(門井慶喜著、祥伝社版)を読み終えた。
家康の江戸入府に伴う、インフラ事業が小説仕立てで書かれている。
                           (「お気に入りの本」参照)

第一話から第五話まであり、それぞれ「流れを変える」、「金貨を延べる」、
「飲み水を引く」、「石垣を積む」、「天守を起こす」の題目となっている。

簡単に、江戸の開府当時の歴史を理解できる書物だ。

第一話「流れを変える」は、江戸湾に注いていた利根川の東遷事業物語
だが、長い年月がかかった分だけ、小説では散漫になったきらいがある。

興味を引いたのが、第五話の「天守を起こす」だ。
江戸城の天守閣は、明暦三年(1657)に振袖火事で全焼し、その後再建
されなかった。今は天守台のみが残る。

白を基調とした外壁、漆喰の原料となる石灰石の確保など、こんな背景
があったとは知らなかった。江戸城天守閣の再建が、話題になっている
ようだが、天守台を見て、家康、秀忠の意思を偲べば充分ではないかと
思う。

 

2017年7月 5日 (水)

改めて目から鱗の心理学

  アルフレッド・アドラーと言えば、フロイト、ユングと並ぶ「心理学の巨頭だ。

アルフレッド・アドラーの思想は、世界的な名著『人を動かす』の著者・D.カーネギ
ーなどの自己啓発のメンターたちに多大な影響を与えたという。

彼のこの思想を1冊に凝縮したのが本書「嫌われる勇気」で、著者は岸見一郎、
ダイヤモンド社版だ。
哲人と青年との対話形態になっていて読みやすかった。

彼は言う・・
“すべての悩みは、対人関係の悩みである。人はいま、この瞬間から幸せになる
 ことができる。”

直面する「人生のタスク(課題)」をどう乗り越えるかについては・・
“自立すること。社会と調和して暮らせること。わたしには能力があるという意識。
人々はわたしの仲間であるという意識”で対処できるなどと述べている。

また、世界はシンプルだ。なぜなら世界が複雑なのではなく、「あなた」が世界を
複雑にしているからだという。

こう言った考えに沿って、自己啓発の源流を述べている。

心理的な悩みを抱えている人たちに勧めたい本だ。


2017年6月 8日 (木)

しがらみは捨て老人道を生きてやる

  最近、自分として小難しい本ばかり読んでいるので、気休めに読んだ本が
「我流老人「(垰野 堯著、KKロングセラーズ版)だ。(「お気に入りの本」参照)

老いをどう生きるか、このノウハウ本は山ほどあるが、内容は似たり寄ったり。
それでも、つい手を出してしまうには、何か目新しいモノがないかと探す心の
弱みかも知れない。

副題に「気にしない! 気にしない!」とあるが、老人が気にしていると思われ
る項目を3章に分けて「気にするな!」と説いている。

例えば、本書の裏表紙に書かれている項目6項目にコメントを付けてみよう・・。

 「医者と病院には近づくな」   ・・・医者は病気を作りたがるからね。
 「少々の不調は当たり前」     ・・・私はいつも不調だ。これが普通なんだ。
 「お金はいつもないと思うこと」 ・・・私はいつも空っ穴、これも普通なんだ。
 「夫婦は別室がいい」      ・・・そう思う。実現済みだ。
 「夫婦は妥協の産物」             ・・・わが夫婦も結婚して半世紀近い、実感する。
 「昔の部下は部下でない」   ・・・元の会社を訪ねても邪魔にされるだけ。

もう1つ、私が加えるのは・・
 「自分だけの小宇宙(部屋)を作る」・・・夫婦でも適当な距離が必要。実現済み。



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